Manga

スペイン語版 『ハヤテのごとく!(HAYATE mayordomo de combate)』

『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』の舞台探訪でスペイン滞在中の「ひきこもりかけぶろぐ」の中の人が「スペイン語版ハヤテと君に届けゲット。」とツイートしているのを見て,そういえば半年前の旅行で『HAYATE mayordomo de combate(戦闘執事ハヤテ) Nº 13』を買った…

きゆづきさとこ『GA 芸術科アートデザインクラス』〔3〕

水越柚耶さん(http://kanai.dw.land.to/)が依頼するのに便乗して,きゆづきさとこ『GA芸術科アートデザインクラス』の第3巻(ISBN:4832278355)を COMIC ZIN にて購入してきてもらいました。東京から神戸経由で送られてきた商品が本日,札幌に到着。 原稿…

谷川流+武田日向 『蜻蛉迷宮 #1』

原作:谷川流(たにがわ・ながる)+作画:菜住小羽 (なすみ・こはね)『蜻蛉迷宮(カゲロウメイキュウ)』の第1巻(ISBN:4048680676)を読む。読むたびに谷川流との相性の悪さにもう手に取るのをやめようとするのですが,くじけそうになると某giolumさんと…

竹本泉 『たちこめるバラのかおり』

昼過ぎに教員採用試験で出講してきまして。夕方に帰ってきたものの暑さのために火照ってしまい&室内が熱を持ってしまい,仕事を再開できる環境ではないので,体温&室温が下がるまで休憩。竹本泉『よみきりものの… たちこめるバラのかおり』(ISBN:47577493…

おがきちか 『Landreaall』〔1〕

古書店にて,おがきちか『Landreaall(ランドリオール)』の第1巻(ISBN:4758050260)を見かけたので購入。記憶に寄れば,海燕さんかペトロニウスさんが薦めていたように思う。 読んでみて,ひどく後悔する。こんな作品の存在に6年間も気づいていなかったと…

小林立 『咲 -Saki-』〔5〕 ¿¡Caliente!?

アニメ放映もはじまる中,原作でも盛り上がりを見せている小林立(こばやし・りつ)の『咲-Saki-』第5巻(ISBN:4757525176)。 この巻には番外編「昨夏のこと」が収められています。その冒頭,ゆーき(片岡優希)が「あっづー」と言っているコマには “ Calie…

秋★枝 『純真ミラクル100%』

惹かれるものがあって購入してみたところ,なかなか良かったのが秋★枝(あきえだ)『純真ミラクル100%』(ISBN:4832277200)。 シンガーソングライターを目指して上京したものの3年,ようやく音楽事務所から声をかけてもらった女の子。事務所の所長がちょっ…

ヲタクの本棚

先日,『マンガナビ』というところからの取材を受けました。その記事「ヲタクの本棚」の第40回「自称《マイナー・メジャー愛好家》の本棚」が本日より掲載されております。 http://manganavi.jp/featured/bookshelf/20081130/ 一年ほど前に本棚の写真を公開…

芦奈野ひとし 『カブのイサキ』

〈地面が10倍に広がった世界〉は〈海水面上昇により都市が水没した世界〉と見分けがつかない。 芦奈野ひとし(あしなの・‐)の最新作『カブのイサキ』(ISBN:4063145344)ですが,『ヨコハマ買い出し紀行』の外伝と言われても違和が無い。例えて言うなら,森…

たかみち 『TAKAMICHI LOVE WORKS』

画集は,あまり好きではありません。好き嫌いというよりも,映像から情報を読み取るのが不得手というか……。芸術家のみる夢はカラーの場合が多いという話を聞いたことがありますが,ビジュアルノベル風に文字テロップが流れていく私はよっぽど文字情報偏重な…

桂遊生丸 『Roman』

桂遊生丸(かつら・ゆきまる)の新刊『Roman(ロマン) 〜朝と夜の物語〜』の第1巻(ISBN:408877406X)を読みました。 ゆきまる作品は〈作者買い〉だったので手に取るまで知らなかったのですが,帯によると『Sound Horizon』の手になる同名組曲をモティーフ…

杉基イクラ 『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』

杉基イクラ(すぎもと・いくら)『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない――A Lollypop or A Bullet』を読みました。 桜庭一樹の出世作である同名作品を漫画化したものですからストーリーについては割愛しますが,実に良く出来ている。 例えば《山と海に挟まれた山陰…

少女マンガ パワー!

上野から銀座線に乗って渋谷へ行き,東急東横線に乗り換えて武蔵小杉へ。川崎市市民ミュージアムで開催されている『少女マンガ パワー!――つよく・やさしく・うつくしく』へ。 http://shojomangapowerfan.blogspot.com/ これは実に良かった。 少女マンガ史を…

NYAN 『病院のないしょ』

先日のこと。amazon.co.jpにカスタマーイメージを登録しつつ,蔵書の整理をしておりました。すると,出ているのを知らなかった本というのが幾つか見つかりまして……。直近では,NYAN(にゃん)さんの『病院のないしょ♥』第1巻(2007年12月,ISBN:4821185350)…

榊 『CIRCLEさ〜くる』

榊(さかき)『CIRCLEさ〜くる』第1巻(ISBN:4832276700)を表紙買い。八重歯っ娘が好きなもので…… これが,なかなかに良いものでございました。 大学の漫研を舞台にした4コマ。きらら系ならではのほんわか空間に,ちょっぴり恋の要素を交えています。際だっ…

桜野みねね 『フェアリアルガーデン』

昔むかし,『まもって守護月天!』というお話がありました。 優しくはあるけれども押しは強くない少年のところに精霊シャオリンが現れ,つられて女の子が続々と周りに現れるという一種のハーレムもの。愛すべきは離珠(りしゅ)という,ちんまいツインおだん…

湖西晶 『ソーダ屋のソーダさん。』

湖西晶(こにし・あき)の新刊『ソーダ屋のソーダさん。』(ISBN:4758080003)を読みました。 「私…… 死んでしもうたみたいなんよ……」 というプロローグから始まる。息もしていない,体温も冷たい,心臓も動いていない。なのに,しゃべって動くのは島唯一の…

紙屋高雪 『オタクコミュニスト超絶マンガ評論』

発売日に注文してあった紙屋高雪(かみや・こうせつ)『オタクコミュニスト超絶マンガ評論』(asin:4806713562)が届きました。 「紙屋研究所」については御存知の方も多いでしょう。これまでその存在を知らなかったという人は,私から本書の内容解説を通し…

その 黄昏の姫君に向ける眼差しは……

天野こずえ『ARIA(アリア)』第11巻(ISBN:9784861274312)を読みました。 作中時間にして2年ほど見習いとしての時間を過ごしてきたところで描かれる一人前(プリマ)昇格のエピソード《Navigation 55》。 「おめでとう」の声が響く場面を,陰鬱な心持ちで…

天野こずえ 『AQUA』〔西語版〕

スペイン旅行の(自分のための)お土産に,天野こずえ『AQUA』を買ってきました。各8ユーロ。 ISBN:9875624888 ISBN:9875625035 2006年3月からシリーズ刊行が始まっており,現在は『ARIA』の翻訳も第4巻あたりまで進んでいました。でも,全部を買い込んでい…

ヤス 『五日性滅亡シンドローム』

昨日,店頭に平積みされていた彼女と目線が合った。 世界が終わるまで, あと五日。 という帯に,きゅん☆ときたので購入。こういう後ろ向きな設定が大好きな私。*1 ヤス(YASU)『五日性滅亡シンドローム -- five days ruin syndrom』(ISBN:4832276379)は…

朝日ソノラマ解散。それは――

当社は9月で店仕舞いします http://www.asahisonorama.co.jp/hp/whatsnew/readers.html とっさに本棚を眺め,自分への影響度を測った。川原由美子選集は完結しているから構わないとして,行く末が気がかりなのは『ねこめ〜わく』か*1 ISBN:439191445X 第1巻…

吾妻ひでお 『逃亡日記』

吾妻ひでお(あじま)『逃亡日記』(ISBN:9784537254655)が本棚の中から出てきた。 この本,巻頭部分で作者自身が 「皆さん この本 買わなくていいです! 漫画だけ 立ち読みして ください」 と宣言する,明白な“便乗本”なのです。冗談かと思っていたら,必…

小林立 『咲 -Saki-』〔1〕

書店で面陳されていた小林立(こばやし・りつ)『咲 -Saki-』の第1巻(ISBN:4757517823)を眺めているうちに,表紙の少女のほにゃっぷりに中てられて購入。 cf.) 『咲 -Saki-』の舞台探訪 [g:legwork] ヤングガンガン(スクウェア・エニックス)掲載の麻…

竹本泉 『わらいの園々』

竹本泉(たけもと・いずみ)の新刊『よみきりものの… わらいの園々』(ISBN:9784757734982)を開く。 新刊なのに,とてつもない既視感。 まぁ,竹本泉はいつもアレだしね――と読み進めているうちに,「マンホールのあうの人」で通常よりも変であると気がつく…

鬼魔あづさ 『アレお祓いします?』

鬼魔あづさ(きま・あづさ)の新刊『アレお祓いします?』(ISBN:9784862521231)を買う。 前半を占める「学園七ふしぎ」は,巫女さん(但し能力は低い)が憑き物落としをして返り討ち――という黄金パターン。他にも短編5本を収録するが,いずれも粘性のある…

高橋しん 『世界の果てには君と二人で』

高橋しん『世界の果てには君と二人で――最終兵器彼女外伝集』(ISBN:4091807461)を読む。 これでも外伝なの? と思うが,外伝としか表現しようがない。巻頭カラー4コマ「わたしたちは散歩する」で,ちょっぴりバカップルぶりを見せているものの,基本的には…

大井昌和 『流星たちに伝えてよ』

一般論を言えば,《作品》を通して得られる《作家》の姿は虚像である。《作品》という虚構空間を構築する〈神〉としての作者と,現実世界に身を置く《作家》という〈人間〉は別な存在だ。自伝的作品に作者が登場しても,それは作者という名のキャラでしかな…

竹本泉 『さくらの境』

ここしばらく考えあぐねていた原稿に,ようやく目途がつく。すごく短い文章なのだけれど,最高裁(と世論)にケンカを売るとなると,色々ね……。しかし,3か月かけて8,000字という「生産力」の低さは何とかしないとなぁ*1。 きりきりする胃にやさしく効くもの…

納都花丸 『蒼海訣戰』 #1〜#2

納都花丸(なんと・はなまる)『蒼海訣戰(そうかいけっせん)』の第2巻(ISBN:4758060371)あとがきでは, 仮想戦記: 内容がアレ 架空戦記: 内容がまとも という区分法が紹介されている。さて,この作品はどっちだろうねぇ。 物語の舞台は,津州皇国(つ…