青空文庫

 現在の生活できついのは、日本語の本が無いことですね。面白いことに、日本の外に居ると日本のことに興味が湧いてきて、明治・大正期の文豪が書いたものを読んでみたくなります。もう少し早く電子出版が普及していてくれれば良かったのに。

 と、ぼやいているうちに思い出したのが、「インターネットの図書館」こと青空文庫。著者の死去から長期間が経過して版権切れになった作品等を、ボランティアで電子化しているところです。読みたいものが揃っているわけではないけれど、未知の作品に触れるいい機会です。

 ただ、かなり読みにくい。いくら明度を調整しても、モニターで長文を読むと目が疲れてしまいます。と思ったら、mp3版を用意している人がいるではないですか。梶井基次郎檸檬』を通して聞いてみたのですが、これがすごくいい。音声読み上げソフトが朗読したものを収録しているので味わい深いとはいえませんし、文節の区切りに失敗しているところもありますけれど、物語を読んでもらう心地よさは存分に楽しむことができました。ぜひお試しあれ。

 ちなみに、ジョバンニ → カンパネルラ → 銀河鉄道の夜宮沢賢治という連想が働いていたことは、いまさら説明するまでもないでしょう。ちなみに今日のジョバンニですが、またもやスパゲティを3人前ゆでてしまい、鍋の前でげっそりしてました。パスタは水を吸うと膨らむというのを、まだ理解していないらしい。