クールベ美術館展
大学からの帰り途,大丸札幌店での「クールベ美術館」を観てきた。
ギュスターヴ・クールベ(1819-1877)は,19世紀の中頃にフランスで活躍した画家。世界で最初に「個展」を開いた人物だということは,パリのオルセー美術館に収められている大作『画家のアトリエ』『オルナンの埋葬』を観ていた際に,音声ガイドから教えてもらった。
今回の展示,中くらいの大きさの油絵が30枚ほどあり,地方巡業としてはなかなかのものでした。ところが,今思い起こしてみると,大作『シオン城』を除くとボンヤリとした印象しか出てこない。うまく特徴を説明できない――
でも,それでいいのかな。「身近にある何気ない風景をありのまま写実的に描く」というレアリスム(写実主義)の意図が分かったような気がする。