芸術新潮『ニューヨーク 美術館をめぐる冒険』

 どうにもふらふらするので風邪薬を飲み,毛布にくるまりながら芸術新潮2007年9月号(asin:B000UPMURQ)の大特集『ニューヨーク 美術館をめぐる冒険』を眺めて午後の時間を過ごす。
 ヨーロッパ好きの反動からか《アメリカ》が苦手でして,合衆国の地に足を踏み入れたいなどと思ったことは無いのですけれども,ちょっと宗旨替えをしてもいいかな――と思う内容でした。
 「フリック・コレクション」「ノイエ・ギャラリー」「モーガン図書館&美術館」らの大富豪によるコレクションの紹介から始まる。う〜ん,オールドマスターの珠玉の品々が,これほどまで大西洋を渡っているのか……。
 「メトロポリタン美術館」の所蔵品には図らずもベルリンで垣間見てきましたが,本来の場所で見てみたい。
 何よりも興味をひかれたのは「クロイスターズ(The Cloisters)」。中世ヨーロッパ美術を展示するためにメトロポリタンの分館として設けられたところ。修道院風にしつらえられた建物の中に,ロマネスク期とゴシック期の品々が収められているという。見てみたいなぁ……。