Bunkamura 『忘れえぬロシア』

 銀座線に乗って渋谷へ向かい,続いてはBunkamuraザ・ミュージアムでの『忘れえぬロシア――国立トレチャコフ美術館展』を観る。あいにくの雨模様であることに加え,ちょうど昼食時に入場したということもあって,場内は人も少なく落ち着いた雰囲気。
 ロシア絵画をまとめて鑑賞するのは初めてのことでしたが,何だか“堅い”というか“生真面目”というか。ちょっと前のセル画のように輪郭線が引いてあるかのような感じがしました。全体として質の高い作品が揃っていて,これまた良かったなぁ〜。フョードル・ワシーリエフの《雨が降る前》《白樺林の道》という2枚の枝は,薄暗い画面の中へ部分的に光が差し込み主題が強調されるという構成になっていて光と陰とが引き立て会う素晴らしいものでした。