『WORKING!!』[8品目]の舞台 @定山渓温泉

 『WORKING!!』の8品目,水道工事のために臨時休業となったワグナリア一行が温泉旅行に出かけた先は定山渓(じょうざんけい)温泉。「札幌の奥座敷」とも称されている有名な観光地でして,札幌市民がちょっと日帰りで温泉にでも……と思えば真っ先に思いつく場所です。札幌駅からだとバスで所用78分,片道750円――なのですが,じょうてつバスの「日帰り温泉パック」を使えば,15か所の中から選べる入浴券とバス往復券がセットで1800円とお得です。
 小鳥遊君がバスに乗り込む場面は,こちらをご覧下さい。

温泉への道


 最初に補足。札幌市中心部から定山渓への道は「石山通」とも通称される国道230号線です。ものすごく通行量が多いん。簾舞(みすまい)を過ぎて小金井湯温泉に差し掛かる辺りだと開けた雰囲気の場所になりますが,こんなところで蛇行されたりガス欠を起こされると迷惑ですから!


月見橋(その1)

 定山渓温泉豊平川(とよひらがわ)の川縁に源泉があり,河道に沿って温泉宿が並んでいます。温泉街の中心にあたるのが月見橋。画面右奥に移っているのは「ホテル山渓苑」です。




バス停

 じょうてつバスの「定山渓湯の町」停留所。バスは『ぬくもりの宿ふる川』の正面に停まります。




酒屋

 バス停の少し先にあるのは酒屋さん『SUNLEE'S』。緑&黄色の幟には本来「小樽ビール」と書かれているのですが,アニメでは「小樽入り地ビールに書き替えられています。画面右奥には,作中と同じくラーメン屋があります(休業してましたけれど)。街灯の形は同じなのですが,アニメでは場所がずれています。背後の山並みは描き換えたようです。




おもひで屋

 先ほどのバス停から,バスがやってきた方(アニメだと左方向)へと戻ると,『ふる川』の隣に土産物店『おもひで屋』があります。小鳥遊君が伊波ちゃんを散歩に連れ出す場面は,この店の駐車場を通りががったところ。




 同じ立ち位置で,カメラを少し左に振ったところ。2人は交差点に立っているので,すぐ横に案内表示があるわけです。背後のピンク色の建物は『定山渓ホテル』です。良く良く見ると,道路標識の形が違う……。




 時間軸を飛ばしますと,伊波ちゃんが散歩から戻ってくる場面にて相馬が佇んでいたのも同じ場所です。




月見橋(その2)

 場面転換して,昼食を済ませたぽぷら組。再び月見橋です。




 定山渓温泉は 《かっぱ伝説》 で売り出しているようで(私が子供の頃には無かったなぁ……),あちこちにオブジェが置かれています。こちらは「ミスジョウザンケイカッパ」だそうで。




 アニメだと描き込みが小さくて判然としませんが,電柱にカッパの絵がありました。




湯の滝

 ぽぷらと山田が勢いよく駆けだしていったものの転がり落ちてくる場面。国道と温泉街を結ぶ坂道です。アニメの画面中央部を良く見ると白くもやがかかっていますが,ここは「湯の滝」というところでして,岩肌を湯が伝わり落ちているために起こる現象です。




二見公園

 場面は変わって,小鳥遊&伊波ちゃんの散歩コース。先ほどの駐車場&交差点で右折した先にある「二見(ふたみ)公園」の中です。河道に沿って散策路があります。この,柱が並んだ構造物は何だろう?と思っていたのですが,藤棚でした。ただ,実際には柱4本分しかない短いものです。




 なお,散歩シーンの最後に差し挟まれるショットも二見公園から眺めた風景です。撮ってきた写真の画面右側を注意深く眺めていただくと,藤棚の柱が見えます(アニメでは木の枝で巧妙に隠しています)




二見吊橋

 散策路を進むと,程なく朱塗りの吊り橋に出ます。








 アニメだと「かっぱ淵」というプレートが掛かっていることになっていますが,実際には存在しません。川を挟んで正面に見えているのは「定山渓ホテル」の浴場部分です(非常階段の側はピンク色でしたけれど,川の方から見ると白いのです)。













足つぼの湯

 バス停から進行方向に少しばかり進んだところにあります。




 画面の左手前にある物体は,照明器具でした。背後に壁があって後ろに下がれないことを逆に利用し,ベンチに腰掛けた状態で撮影したらこのような構図になりました。




かっぱ家族の願かけ手湯

 先ほど,ぽぷら&山田が転がっていた坂道を登った先,国道との合流地点にあります。
















 背景に写り込んでいるのは『章月グランドホテル』です。








ふる川

 場所は,最初のバス停に戻ってきて『ぬくもりの宿ふる川』。金具の形状からすると行灯を横から見るのが本当なのですが,人がおりましたので……




 ほぼ同じ立ち位置から国道方向を向いた図。画面右に移っているのは土産物屋でして,その先にある交差点が先ほど相馬の立っていた場所になります。




 取材に要した時間は2時間弱でした。温泉しか無いようなところなので,昼食を済ませた後でも日帰り入浴を楽しめるハズなんですけれどねぇ……。