Bunkamura 『フランダースの光』

 本日の3件目は,渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムでの『フランダースの光 ベルギーの美しき村を描いて』。


 最高の賛辞を送りたい展示内容でした。フランドル派,風景画,労働の光景と私の好きな絵画の要素を集めて組み立てられており,“ぼくのかんがえたさいきょうのかいがてん”との二つ名を贈っても良い(笑) どれも素晴らしかったけれど,特に名前を挙げれば,展示の最初に置かれていたアルベイン・ヴァン・デン・アベールの4枚,《シント・マルテンス・ラーテムの雑木林》《夏の風景》《春の緑》《森の小径》でしょうか。絵にドラマ性を持たせるわけでなく,ただそこにある自然を写し取って見せた作品。こういう純朴な作風がたまらなく好き。