『世紀末オカルト学院』の舞台探訪 〈松代編〉

 一昨日から昨日まで,mixiのコミュ主宰で『咲-Saki-』の舞台を巡っていました。せっかくの機会なので延泊して松代に行ってみることにしたところ,しらさん(d:id:riyot:20100921:1285078315)が同行を申し出てくださいました。
 08時過ぎにホテルまで迎えに来てもらい,自動車で松代へ。長野市内から県道35号線を南下する,あるいは,高速道路を利用して長野ICから降り立った場合,第2話でマヤが宿泊した信州松代ロイヤルホテルを最初に目にすることになります。ところが,初っ端から難しい。作中では両側面が見えているのですが,遠近法を無視してますね……



 次に松代駅へ。第3話において文明が美風のポルシェに乗り込む場面で登場します。駅構内は薄暗いので撮影しづらいですが,ていねいに描き込まれていることがわかります。


 駅を出て右手にある植栽を撮ろうとしたところ,しらさんから指導が入りました。「ポルシェの奥に描かれている三角の尖ったのは,あの挨拶運動の立て札です。ちゃんと入れてくださいね」だそうで(^^;


 駅のすぐ横にあるスーパー『マツヤ』は,第4話で「神隠し対策本部」が置かれていた場所です。第7話の冒頭,マヤが携えていた買い物袋もマツヤのもの(らしい)。


 ここでいったん駅前地区を離れ,皆神山(みなかみやま)を目指すことにしました。無料で借りられる自転車がありますので,山麓まで行くのは難しくなさそうです。しかし,入山口から山頂までは高さ200mほどあり結構な急斜面。公共交通機関でお出かけの場合,心して向かってください。
 山頂に鎮座するのが皆神神社です。第8話において,亜美とマヤに因縁のある場所として登場しました。作中では山頂にヴァルトシュタイン学院が位置することになっているので設定に齟齬が生じるのですが,そこは気にしないで。



 この五角形の石碑は,本殿の右後方にありました。「地質学上/世界の中心山脈の/十字形せる/珍の神山/天霊の/聖地に些しも/違はざる/尊き神山/皆神の山/出口王仁三郎」と刻まれています。

 チュパカブラの群れを再現して撮ろうとする場合,高さが足りません。一脚などを持っていく必要がありそうです。

 山の中腹に『岩戸神社』があります(作中では『天戸神社』に置き換えられていました)。


 麓に降りてきて『皆神神社ピラミッド参道入口』の立て看板がある分岐点。同じ看板は県道との分岐点にも置かれていますが,これは豊栄平林(とよさかひらばやし)地区の中にあるもの。画面中央に見える石碑には「圃場完成」と刻まれています。なお,この周囲で『たぬきとびだし注意』は見当たりませんでした。


 市街地へと戻ってきて市営「象山東駐車場」に自動車を置き,徒歩で象山地区を巡ります。まず竹山随護稲荷神社の前を流れる水路。参道にかかる橋の上に立って上流方向を眺めると,文明と美風のデートコースが再現されます。

 川沿いに進んでいくと象山地下壕の入口です。


 我々の実際の行程では後回しにしてしまったのですが,法泉寺の前に広がる田園風景を見ておきたいなら,地下壕を出た後に南下してください。第7話で,黒木工務店の軽トラが通り抜けていく場面が見られます。あぜ道なので車を飛ばすのは無理だし,そもそも画面左方向は山奥なんですが……


 いったん象山地下壕に戻って更に北上し,お休み処が並ぶ道を抜けていくと象山神社に出ます。幕末の思想家・佐久間象山を祭神とするこの場所が,第11話における魔女っ娘バトルのフィールド。

この場面,実在の空間と照合すると少々矛盾があります。最初に駆け抜けていく橋は駅に近い東門であり,これはストーリーと照らして自然な流れ。ところが,その次の場面に出てくる鳥居は南門に構えられています。いったん境内に入って,出て,また入って……という逃げ方をしていたことになります。


 鳥居の側から境内に入ると,すぐ左手に「心の池」があります。竹垣に囲まれ,参道に石橋が架けられているといった描写は作中のそれと同じなのですが,橋を正面から見るのは難しいです。


 再び東門。先ほどとは少しばかり構図を変えてやれば,第10話,水路に沿って歩くオカルト学園一行の光景になります。

 そのまま水路に沿って北上し,「象山公園」の前で振り返れば第9話,文明がマヤと電話で話す場面です。


 続いては駅の周辺を巡ります。第3話にて文明と美風がいちゃいちゃしたのは『松代観光センター』の「門前おやき」です。訪問者が多いので撮影の難所です。





ここで美風が差し出しているのは色合いからすると〈野沢菜〉のように思われますが,実食してみたところ,味噌であえた〈丸なす〉が大変おいしゅうございました。


 作中の時間進行からすると遡りますけれども「ここが,真田宝物館です♪」

 「ここが,真田邸♪」

 真田邸は第9話でも「門とお庭♪」として出てきますね。

 「次,行きましょうか♪」


 このクランクには,第9話に登場する「あかりちゃんの学校」もあります。


 ここで我々は宝物館へ戻り,土産物店から自転車を借り出しました。さらに作中時間を遡り,ご町内を疾走するポルシェ。松代郵便局の前にある横断歩道から東方向を眺めた図。

 既にこのコマに写っておりますが,100mほど東に進むと「あかりちゃんのパパが勤めていた会社」があります。

 さらに東へ進むと,角地にコンビニエンスストアがありました。現在は移転して,空き店舗になっています。

 国道403号線はここで左折しますが,そのまま東へ進んで〈宮前通り〉に向かうと『魚政』があります。第11話にて,マヤにハイヒールで踏まれた文明がとぼとぼと歩いている場面に登場。

 パトカーが通り過ぎていく場面。やはり『魚政』の前なのですが,画面左下の「味噌煮込みうどん」と画面右上の街灯とを同時にフレームに納めるには,少々下がって望遠で撮る必要があります。なお,作中では〈中町通り〉になっていますが,だまされないで。

 再び国道に戻ってくると,設定上は『食事処中川』があるはずの場所があります。第3話では,隣に『××の里』という文字が見えることから,『河島屋酒店』の前あたりが見学の際の立ち位置だと判断されます。

 1つ西の通りへと移動し,北に向かって進むと『中沢縫製』です。第9話において,あかりちゃんのために何かしようとの決意を新たにしたマヤに文明から電話が掛かってくるところ。

 『中沢縫製』から,そのまま道を北上すれば長野電鉄の線路に出ます。この踏切が,第5話で黒猫さんに前を横切ってもらおうと目論むこずえが通りがかった場所。



なおこの踏切は,第10話において,あかりちゃんのパパに話を聞きにいった一行が帰り道に通る場所でもあります。


 踏切を渡り,松代駅のホームを左に見ながら進んでいけば,「ここが,松代城跡です♪」

「あれ,松代駅じゃない?」
※ しらさんからは,画面右下にある水路も入れるようにとの指示を賜ったのですが,草が茂っていて無理でした。


 続いては自転車を駆って『神田川水門』へ。歩くとちょっと辛い距離です。しかも高速道路の向こう側は観光客が足を踏み入れるような地域ではないので,道が分かりにくいです。
 松代城跡の北側にある大きな駐車場を起点にした場合,先ずは北西(駅&城跡とは反対)方向へ進みます。川と高速道路とが交わる場所にトンネルがあるので,そこをくぐり抜けていくのが最も良いでしょう。

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世紀末オカルト学院』の舞台探訪 〈小布施編〉

 長野電鉄で行けば松代から30分のところにある小布施(おぶせ)。『北斎館』では葛飾北斎の作品を見ることができます(館内は撮影禁止)。

 小布施は栗の産地として有名だとかで,和菓子屋さんが多数軒を連ねていました。

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