細田守監督『おおかみこどもの雨と雪』

 早めに仕事が終わったので,隣町の映画館で映画『おおかみこどもの雨と雪』を観てきました。
 良い作品でした。
 “おおかみおとこ”に対しては文句を言ってやりたいところは多々あるのですが,それはさておき……。〈あの〉場面,遠景からの後ろ姿を写したところに雨の音を被せるという抑えた演出が見事でした。
 背景が語る作品づくりも細田監督の魅力ですが,中でも本作では《本棚》に並べられた書籍が興味深いものでした。大学に通う“文学少女”であった時分には広辞苑が上段中央にあったものが,時間の流れと共に配置が変わっていく。上映中に一時停止が掛けられるなら,本棚をじっくり眺めさせて欲しいです。