地域コンテンツ研究会@広島
第3回目となる地域コンテンツ研究会を催すため,広島にやってきました。
『フォーチュン・アテリアル』を題材としてゲームの背景を論じようとする杉本報告では司会進行を務めました。どんな質問が来るかを予想して準備するのですが,「舞台となる珠津島には閉鎖性があるとの発表でしたが,交通はどうなっていますか?」という質問は想定外でした。しかも,「鉄道が通っているという設定になっています」という回答で,会場が ざわ…ざわ… となってしまうという事態に(^^; 北海道の人間が考える「島」と瀬戸内の人が思い浮かべる「島」とが違うというのは見落としでした。
アニメーターとして活躍されていた経歴をお持ちの一藤さんからは絵コンテを素材とした背景論について講演いただいたのですが,引きの構図を多用するアニメであれば舞台探訪に結びつきやすい,との指摘は慧眼でありました。
午後のシンポジウムでは,フロアにいらした参加者からの発言を受けて,具体的にある町の事例について検討するあぐれっしぶな議論になりました。作品をテクストとして視聴していただけでは分からない,背景に潜む経済構造について考えさせられました。