ポルト(その2)


 ポルト(Porto)は見どころが狭い範囲に集まっているので,1日あれば十分に見て回れます。まずはノッサ・セニョーラ・ド・ピラール修道院からドン・ルイス1世橋を愛でて,次にかつて商業組合の建物であり財力を見せつけるために資金が注ぎ込まれたボルサ宮の建物を見学し,バロック装飾で飾られまくっているサン・フランシスコ教会に参拝し,サン・ベント駅では壁面を飾るアズレージョを見て,クレリゴス教会の塔に昇って街並みを眺望し,レトロな路面電車を追いかけ,ソアーレス・ドス・レイス美術館で絵画を鑑賞し,アールヌーヴォー様式のカフェマジェスティックポルトガル風のクロックムッシュである「フランセジーニャ」をいただいてきました。
 ちょっと不思議なのは,美術館の収蔵品の質があまり高くなかったこと。室内装飾には贅を尽くしているので資本の蓄積があったことは見て取れるのですが,絵画に投資する環境が育たなかったのでしょうか……。