スイス旅行記 (5/5)

Neuchatel

 朝食後、名残を惜しんで町中をぶらつく。広場(Place de Halles)には朝市が出てにぎわっていました。
 荷物をまとめて、チェックアウト。支払いには、ユーロの現金を使いました。紙幣だったら受け取るということでしたので。総額SF348を銀行適用レートで計算するとEUR233なのですが、ホテルのレートは悪くてEUR248。今回は実験のためにやってみて、スイスでもユーロが通用することを実証したわけですが、お薦めはできませんね。そもそも、誰がそんなことするか!という感じがしますが。
 ホテルのすぐ近くにある大学(Universite)前から、ケーブルカー(Fun'ambule)で国鉄駅へ直行。わずか1分の乗車ですが、荷物を持っている身には快適この上も無し。
 09時57分の列車に乗車。ニヨンを過ぎ、ジュネーヴで下車。列車は空港まで直行する路線なのだけれど、中心駅から空港駅までの切符を買っていなかったのを思い出したのでした。駅構内で車両をながめたあと、空港へ。
 荷物を預けたあとは、空港内の見学。ふだんはお目にかかれない航空会社を見るのも楽しいものです。すると、空港の端っこなのに、ものすごい数の人が並んでいるところを見かけました。オレンジ色で、すごく派手。イージージェットという英国の格安航空会社でした。名前は聞いていましたが、ジュネーヴ線を就航させているとは知りませんでした。時刻表をもらってみたら、GVAジュネーブからはAMSアムステルダム(オランダ)、NCEニース(南フランス)、それにBCNバルセロナ線がありました。どうりで、IBイベリア航空のBCN/GVA線が安く手に入ったわけだ。対抗値下げしないと、客が来ませんからね。
 帰ってから格安航空会社について調べてみました。各社とも「早く買えば安くなる」という、単純な法則で値段が決まっています。試しに、2か月後のMADマドリード発LONロンドン行きを問い合わせてみると、往路EUR16.99+復路EUR15.13=EUR32.12という提示がありました。――なんですか、これは。スペインからイギリスまでの往復が、4,200円ですよ(汗) 実際には空港税とかが上乗せされるらしいですけれど、それでもマドリードまでの陸上移動費の方が高いです。こんど乗ってみよう。
 

Iberia

 さて、私にとってはおなじみのイベリア航空。会話が通じるから楽だ。機内食は……行きと同じものが出てきました。ヨーグルトが苺たん風味なのまで同じ。違ったところはというと、機内の与圧が低くて、ふたを開けたら中身が噴出してきたことでしょうか(笑)
 バルセロナに着いたあとは、RENFE国鉄で北駅まで乗り付け、そのまま長距離バスに乗り込みました。車中、スペインの大地に沈む美しい夕焼けを見ながらも、スイスの森と湖を思い返していました。