2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『ロシアについて』のはずが,宮崎アニメで『日本文化の基層を探る』へ

司馬遼太郎『ロシアについて――北方の原形』(ISBN:4167105586)を読む。 ソ連が崩壊する前の1986(昭和61)年に上梓されたものであるということに鑑みた時,序文において展開される〈領土問題を考える視点〉の冷静さに,司馬の才能を感じる。 ――というのが法…

西島大介『土曜日の実験室』

西島大介(にしじま・だいすけ)『土曜日の実験室――詩と批評とあと何か』(ISBN:4900785342)を読む。 すごかった。 以前,『世界の終わりの魔法使い』を読んだ際,〈読み込み〉に失敗したのだと思って「なんかヨクワカラナイ」と書いた。 http://d.hatena.n…

スペイン語版『ネギま!』の呪文がカタカナな理由

西語版『魔法先生ネギま!』の紹介記事を目にする。出版社のサイト*1を見てみると,2006/02/24 に第3巻が刊行されるようですね。 http://blog.livedoor.jp/adidas243/archives/50379409.html (隠れオタは夜に萌える) ちょうど,日本語版の既刊をすべて買い…

葉鍵系の源流を〈1980年代後期少女まんが〉に求めてみる

このエントリーは id:genesis:20060215:p1 の焼き直しです。傍論として「ついでに」書いておいたところを id:REV さんに注目していただき,それが縁となって『カトゆー家断絶』でもご紹介いただきました。おそらく関心を持たれたのであろうゲーム論に関する…

『テヅカ・イズ・デッド』をめぐる逡巡

昨秋の発売直後に買って読んだものの,途方に暮れていたのが伊藤剛(id:goito-mineral)『テヅカ・イズ・デッド――ひらかれたマンガ表現論へ』(ISBN:4757141297)。 平易な文章で書かれているのに,どうにも理解できないでいた。昨日,文学部の院生が開く読…

吸血鬼伝承――「生ける死体」の民俗学

平賀英一郎(ひらが・えいいちろう)『吸血鬼伝承――「生ける死体」の民俗学』(ISBN:4121015614,2000年)を読む。 好著の称号を献ずるに相応しい本だった。その良さは,冒頭の第I章を読むだけで伝わってくる。第I章「フォークロア的前提」は簡潔にして要を…

ひぐらしのなく頃に [7]

07th Expansion『ひぐらしのなく頃に解』第7話「皆殺し編」。 A.D.M.S.が進化した。並列世界に散らばるシュークリームを集め,H.A.N.Y.U.に奉ぜよ。君は,昭和58年6月を越えることができるか――

映画『最終兵器彼女』 The RUSTIC LOUSY Story on This Little Planet.

ちせはかわいくない。 仕上がりは想像以上にシンコクで…… それ以上にサンタンだったんだ。 札幌シネマフロンティア爆撃 毎週日曜朝07時30分 なにもかもを根こそぎにしてしまった。 ごめんね おかしい……おかしいよぉっ! 破壊されたセカイ系 体が兵器の女の子…

危機と克服[中]

塩野七生(しおの・ななみ)『ローマ人の物語――危機と克服[中]』(ISBN:4101181721)を読む。北方防衛の再編と,ヴェスパシアヌス帝の時代についての章。 興味深く読んだのは,ローマにおける社会保障施策(215頁以下)。小麦法(Lex Frumentaria)によっ…

大学院はてな :: 連合北海道

edu

大学院生が持ち回りで,労働組合の機関誌に判例紹介を書いているのですが,今月号は私が担当いたしました。 http://www.rengo-hokkaido.gr.jp/siryou_hanrei_0602.htm

ひぐらしのなく頃に [6]

07th Expansion『ひぐらしのなく頃に解』第6話「罪滅し編」を読む。 劇中で流れる“you”は実に良い曲ですね。作者(dai氏)のサイトから頂いてきて,先ほどから流し続けています。 http://www.geocities.jp/iwamud/ 以下,ネタバレを含むかもしれません。

サッポロめろん

買い出しに中心街まで出かけたのですが,「メロンブックス札幌店」移転のお知らせが張り出してありました。移転先は…… 「とらのあな」の隣の建物で, 現在「アニメイト」と「らしんばん」と「livret」が入っているビルの地下1階 だそうです。集積度は加速し…