2004-11-01から1ヶ月間の記事一覧

少女生理学

かつて、少女漫画の御三家たる白泉社/講談社/集英社には、それぞれの持ち味がありました。それを、CLAMP『カードキャプターさくら』(1996〜2000年)が、良くも悪くも流れを変えたのだと思います。講談社は、その次に脳天直撃型《萌え》以外の何者でもない…

森助教授vs理系大学生

森博嗣「臨機応答・変問自在」(ISBN:4087200884)読了。 作家としてではなく、大学の教員としての著作。「試験は行わない、質問で評価する」とはどういうことなのかを実例で示したもの。著者は、毎回の授業で生徒から質問を集め、それに対する返答を印刷物…

The Booking Life

高田裕三『ブッキングライフ』(全2巻)読了。 移植医療が主題。スーパーマーケットの外商をしていた葛見健太郎は、強盗に襲われて病院へ搬入された。そこで出会った少女・長谷川貴鈴(キリン)。彼女は心臓に障害があり、臓器提供者が現れるのを待つ身であ…

森博嗣

『有限と微小のパン』 S&Mシリーズの終幕(第10作)。東京に出張した犀川創平は、儀堂世津子の家に立ち寄り、とあるゲームの最後に仕掛けられた謎を耳にする。同じ頃、西之園萌絵は長崎のテーマパークを訪れていた。そこで、例の如く発生する「殺人事件」…

キリスト教文化の常識

石黒マリーローズ『キリスト教文化の常識』(ISBN:4061492225)読了。 著者はレバノン生まれで、日本の大学の教壇に立っている。キリスト教徒にとっては「当たり前」のことを、異文化に暮らす日本人向けに解説している。具体的には、名前の付け方、祝祭日の…

大学院はてな :: 中間団体論

edu

社会保障法研究会。ふと「社会保険の費用が労使折半であることを、どう説明するのか?」という話題が出てきた。この質問を論じているうちに、どうやらアメリカ型の価値観による疑問攻撃にヨーロッパ型の価値観がさらされているのではないか、ということに。…

森博嗣

ISBN:4061820168:image 『今はもうない』 S&Mシリーズの8作目。ストーリー展開に仕掛けられたトリックは、わざと隙だらけにしてある。流れを無視して最初に本書を読んだ人にとっては、まったく面白くない(そもそもトリックが成立しない)。物語として楽…

札幌シンフォニエッタ

札幌シンフォニエッタ*1 演奏会@Kitara*2 知人が出演するので出かけてきました。ちらちらと見え隠れするコンサートマスターの髪型に見覚えがあるので目を凝らしてみたら、相内俊一教授(小樽商科大学)でびっくり(^^; いや、音楽をなさっているのは以前から…

面白南極料理人

先日、東京へ出張した際、帰りの機内で読もうと浜松町の書店で購入したのが、西村淳『面白南極料理人』。もともとはウェブ上で連載されていたものを本にまとめたものだとか。 http://www.webnews.gr.jp/nishimuraj/nsmj_2000index.html http://www.webnews.g…

Pendletones

宇佐美渉+ゆずはらとしゆき『ペンデルトーンズ』を読む。かなこ(発育不全ひねくれ眼鏡っ娘)のもとに、ハヤタ(犬耳メイド青年)がやってくる。ハヤタは犯罪組織の首領によって育てられたため、大量殺戮を繰り広げたにも関わらず罪の意識というものが欠落…

Diarios de Motocicleto

師事している道幸哲也教授は、大の映画好き。先生の発案で、映画鑑賞会と相成りました。何を観るのかも聞きそびれていていたので、席についても何が上映されるのか知らなかったのですが…… なんか、いきなりスペイン語が出てきてびっくり。もちろん日本語字幕…