2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

上月雨音 『SHI-NO 空色の未来図』

上月雨音(こうづき・あまね)の最新刊『SHI-NO ―シノ― 空色の未来図』(ISBN:9784829164105)を読みました。シリーズ第8作。 実家に帰省した〈僕〉宛てに届いていたのは,自殺した女の子からの年賀状。《死者からの手紙》の発信者は誰であったのか? という…

20世紀のパソコンゲームを史料として残すために

保全活動を早急に開始すべきであるという提言がきつねさまより出されまして,NPO設立を含め,方策を検討しようという話をしております。詳細については g:rosebud にて。 http://rosebud.g.hatena.ne.jp/genesis/20080725/p1

20世紀の美少女ゲームを恒久保存するためのNPO設立に向けて

1970年代から90年代にかけて発表されたパソコンゲームを記録として留め,散逸しつつある史料を集積して後世に伝えるべく,特定非営利法人を設立して受け皿とし,保全活動に取り組むことはできないだろうか――というご提案をきつねさまより賜りました。 この先…

葵せきな 『生徒会の三振』

葵せきな(あおい・‐)『碧陽学園生徒会議事録 3 生徒会の三振』(ISBN:9784829133132)を読みました。 夕涼みにだら〜っとしながら読むには最適。

礼文島(その3)

滞在中は伯母の家にやっかいになったのですが,伯父も漁師をしております。で,ちょうど今時分はウニ漁の最盛期。朝05:30から07:00までの90分間だけ漁が許可されます。浜で待っていると,船にウニを積み上げて戻ってきました。一族総出で手伝いです。まずシ…

礼文島(その2)

親戚に自動車を借りて,島内を一巡り。 最初に北端のスコトン岬へ。沖合に見える海驢(トド)島には祖父の漁師小屋が残っているはず。 鉄府(てっぷ)からゴロタ岬を見て, 澄海(スカイ)岬に立ち寄り, 地蔵岩,桃岩,猫岩と,礼文島の西海岸にある奇岩を…

礼文島(その1)

祖父母の墓参りに行ってきました。父方の実家は礼文(れぶん)で漁師を営んでおりまして。何せ遠いので義理を欠いていたのですが,たまたま休みの都合が付けられたので30年振りに礼文島へ。 まず,札幌を07:40に出る都市間高速バスに乗り,6時間かけて稚内へ…

大学院はてな :: 不規則労働と過労死の因果関係

edu

今日は研究会で,国・国立循環器病センター(看護師・くも膜下出血死)事件(大阪地裁判決平成20年1月16日労働判例958号21頁)を討論。報告者は私。 この事件は,25歳の看護士Aさんが勤務を終えて帰宅した後に自宅でくも膜下出血を発症して死亡したことにつ…

西尾維新 『きみとぼくが壊した世界』

レビュー記事においてネタバレを是とするか非とするか,通称「犯人はヤス」問題は古より尽きることなく争われてきた論題です(正確には,ネタバレを掴まされてしまった者からの罵詈であることが殆どですが)。かくいう私,ネタバレを聞かされようと一向に構…

野村美月 『“文学少女”と繋がれた愚者』

帰りの機内で読んだのは,野村美月(のむら・みづき)『“文学少女”と繋がれた愚者(フール)』(2007年1月,ISBN:4757730845)。シリーズ第3作。前2作はいずれも羽田空港を経由した時に読んでいるので,今回も読まなくてはいけないような気が…… あれれ? 遠…

国立西洋美術館 『コロー』

Art

お昼過ぎまで研究会に参加。終わったのは13時で,搭乗予定の航空機が離陸するのは16時20分…… 大丈夫かな? 九段下から東西線と日比谷線を乗り継いで上野駅へ。公園に向かおうと試みるも,細長い商店街(アトレ)に入り込んでしまう。ようやく山下口から屋外…

河原温 『ブリュージュ』

留学していた時分に近隣諸国を旅してまわったので,これまでにEC加盟15か国のうち10か国を訪れたことがあります。その後EUは27か国に増えてしまったので,全踏破は難しそうですが…… これまでに足を運んだ町の中で最も気に入ったところは,ベルギーの{ブルー…

朱門優 『ある夏のお見合いと、あるいは空を泳ぐアネモイと。』

昨晩,旧知の人物(松本旅行で馬刺を奢ってもらった人)から連絡がありました。依頼内容は「ニッカ余市蒸溜所限定発売シングルモルト余市12年(カフェグレーン)ウイスキー」を買ってきて!というもの。いつでもいいと言われたのですが,都合のつけられる日…

橋本紡 『半分の月がのぼる空 4』

ここしばらく観たり読んだりしたものは,あえて何か書き残すまでもないというようなものでした。橋本紡(はしもと・つむぐ)の『半分の月がのぼる空』も,第2巻は一旦ケリを付けた作品の続刊を書き始めるにあたっての整理,第3巻は幼なじみ登場という具合で…