礼文島(その3)

 滞在中は伯母の家にやっかいになったのですが,伯父も漁師をしております。で,ちょうど今時分はウニ漁の最盛期。朝05:30から07:00までの90分間だけ漁が許可されます。浜で待っていると,船にウニを積み上げて戻ってきました。一族総出で手伝いです。まずシャベルでウニを掬い上げてリヤカーに乗せ,作業小屋へ運び込みます。小屋には大きなバケツが並べてあり,海水を充たしてあります。この水も,沖の綺麗な水を漁協が汲んできてタンクローリーで配りに来るのだとか。伯母が殻を割って中身をボウルに移していきます。
 ウニはコンブを食べて育つので,殻から取りだした段階では海藻まみれ。それを伯父が,金ダライを使って洗い,身だけを取りだしてザルに詰めていきます。この日,漁協に出荷したのは5kgほど。夕方,各戸に設置されている防災無線を通じてセリの速報が流されましたが,市場にはkgあたり1万2000円前後で卸されたようです。

 役に立たない私は,ムラサキウニ(白っぽい)とバフンウニ(赤っぽい)の食べ比べなどしておりました。名前に難はありますが,バフンウニの方が濃密な味わい。
 通販もしておりますので,ぜひ機会があれば船泊(ふなどまり)産のものを召し上がってみてください。他にも,コンブ,タコ,ホッケ等を取りそろえております。

 ちなみに夕食のおかずは,ウニ丼と蒸しウニ,ホッケのすり身汁。それとトド汁もいただきました(白身魚のようにまったりとした脂身が染みだしているところに,コショウを振り掛けて味を引き締めると格別)。うまうま。