2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

谷原秋桜子 『砂の城の殺人』

谷原秋桜子(たにはら・しょうこ)『砂の城の殺人』(創元推理文庫,ISBN:9784488466039)を読了。 〈美波シリーズ〉の第3作であるが,前2作が富士ミスからの移管であったのに対し,本作は新作書き下ろし。 倉西美波の今度のバイトは廃墟探検家の撮影助手で…

竜騎士07 『ひぐらしのなく頃に』小説版

仕事が一つ片付いたところで,本を読んで休養。明るいうちに,竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 第一話〜鬼隠し編〜(上)』(ISBN:9784062836371)を読んでおくことにする。 メディアミックスの類が好きではないのですが,ゲームの原作者が手がけるというのな…

大学院はてな :: 使用者と共謀した執行委員長への損害賠償請求

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研究会にて,日産プリンス千葉販売事件(東京地裁判決・平成19年2月22日・労働経済判例速報1971号3頁)の検討。 原告Xは労働組合の上部団体,被告Y1は会社。そして本件では,組合の執行委員長Y2も被告である。 X組合は,Y1社を単位とする下部組織としてZ組合…

永田諒一 『宗教改革の真実』

永田諒一(ながた・りょういち)『宗教改革の真実――カトリックとプロテスタントの社会史』(講談社現代新書2004年,ISBN:406149712X)を読了。 副題に〈社会史〉と銘打っているのが本書の肝,らしい。「社会のなかの普通のひとびとの暮らしぶり」に焦点をあ…

紅山雪夫 『ヨーロッパものしり紀行』

寝付けない……。 定時に起きる必要のない気楽な文筆業なので,起き出して本を読む。途中で眠くなっても大丈夫なように,細切れになっている紅山雪夫(べにやま・ゆきお)の『ヨーロッパものしり紀行』を読み始めた――のだが,結局は読了してしまった。 シリー…

男鹿和雄展

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東京でお仕事に備えて前日泊。早めの便で移動し,東京都現代美術館で開催されている『ジブリの絵職人 男鹿和雄(おが・かずお)展』を観る。 もう素晴らしいの一言。 『幻魔大戦』に始まり,『となりのトトロ』『もののけ姫』『耳をすませば』を経て今日に至…

東野圭吾 『どちらかが彼女を殺した』

とかちつくちてきました(十勝の帯広まで出張で出かけてきました)。 移動中に読んだのは,東野圭吾『どちらかが彼女を殺した』*1。 妹の死を自殺に偽装された男が,残された証拠から2人の人物が犯人であると割り出した。ところが,どちらが犯人であるか絞り…

平井正 『オリエント急行の時代』

平井正(ひらい・ただし)『オリエント急行の時代――ヨーロッパの夢の軌跡』(2007年1月,ISBN:9784121018816)を読む。 1883年10月4日(日)午後7時30分にパリのストラスブール駅を出た第1号列車の道筋に沿い,ドイツ,オーストリア,ハンガリー,ルーマニア…