2004-01-01から1年間の記事一覧
夏頃から話題に上っていた竜騎士07原作の同人サウンドノベル、『ひぐらしのなく頃に』に触れてみた。 未だ解答に示されていないミステリーであるということが、最大の関心事であろう。出題があるのに解答が示されていない――という状況は、多分に落ち着かない…
およそ1か月かけて、森博嗣のVシリーズ(+同時期短編集)14冊を読了。 いや、もう、最近は寒くってねぇ。毛布にくるまった姿勢でも出来ることといったら読書だし…… 短編集『地球儀のスライス』。小鳥遊練無(たかなしねりな)の顔見せ。 第1作『黒猫の三…
3年の付き合いになるノートパソコン(Vaio SR)だが、画面が800×600であることに不便を感じていた。加えて、春先にHDDレコーダー(NEC AX300)を購入したものの、受像器を持っていないので再生できない。 で、15インチの液晶モニター(153VB)とアップスキ…
小菅勇太郎氏が、去る19日に逝去されました。惜しい人を亡くしました。残念でなりません。 http://www33.ocn.ne.jp/~watermelon/
山田昌弘『パラサイト・シングルの時代』(1999年、ちくま新書)、同『パラサイト社会のゆくえ』(2004年、ちくま新書)読了。 著者は、「パラサイトシングル」という用語を生成した社会学者。どうも、この人がパラサイト・バッシングの元凶という気がする。…
札幌のミニシアター「シアターキノ」で新海誠監督の新作『雲のむこう、約束の場所』を観てきた。 幕が上がったところで、気づかれないように内心ため息をつく。 「どうして、こんな作品に仕上がっちゃったのかなぁ……」 端的に言って、物語としては破綻した作…
ここ3週間ほど、暇を見つけて作業していた【リスト::漫画家】が出来上がりました。キーワードの大カテゴリーにもなっている分野でありながら、作者名の体系付けが用意されていないという雑然とした状態になっていましたから……。 こういった基層レヴェルの構…
岡部昌幸『教養としての名画』(ISBN:4413041011)読了。 最近、書名に《教養》という文字列を含むものが増えているような気がする。大学教育における教養部は、1990年代に耐用年数が尽きて解体された。それが反転して、今度は《教養》が価値のあるものとし…
大塚英志『物語消滅論』(ISBN:4047041793)読了。三部構成だけれど、第3章は各論ないし応用編。主たる部分は、副題にもある《物語》を扱う第1章と、近代の登場が生んだ《私》の位置づけを論じている第2章。 第1章では、工業化されうる《物語》の制作におい…
かつて、少女漫画の御三家たる白泉社/講談社/集英社には、それぞれの持ち味がありました。それを、CLAMP『カードキャプターさくら』(1996〜2000年)が、良くも悪くも流れを変えたのだと思います。講談社は、その次に脳天直撃型《萌え》以外の何者でもない…
森博嗣「臨機応答・変問自在」(ISBN:4087200884)読了。 作家としてではなく、大学の教員としての著作。「試験は行わない、質問で評価する」とはどういうことなのかを実例で示したもの。著者は、毎回の授業で生徒から質問を集め、それに対する返答を印刷物…
高田裕三『ブッキングライフ』(全2巻)読了。 移植医療が主題。スーパーマーケットの外商をしていた葛見健太郎は、強盗に襲われて病院へ搬入された。そこで出会った少女・長谷川貴鈴(キリン)。彼女は心臓に障害があり、臓器提供者が現れるのを待つ身であ…
『有限と微小のパン』 S&Mシリーズの終幕(第10作)。東京に出張した犀川創平は、儀堂世津子の家に立ち寄り、とあるゲームの最後に仕掛けられた謎を耳にする。同じ頃、西之園萌絵は長崎のテーマパークを訪れていた。そこで、例の如く発生する「殺人事件」…
石黒マリーローズ『キリスト教文化の常識』(ISBN:4061492225)読了。 著者はレバノン生まれで、日本の大学の教壇に立っている。キリスト教徒にとっては「当たり前」のことを、異文化に暮らす日本人向けに解説している。具体的には、名前の付け方、祝祭日の…
社会保障法研究会。ふと「社会保険の費用が労使折半であることを、どう説明するのか?」という話題が出てきた。この質問を論じているうちに、どうやらアメリカ型の価値観による疑問攻撃にヨーロッパ型の価値観がさらされているのではないか、ということに。…
ISBN:4061820168:image 『今はもうない』 S&Mシリーズの8作目。ストーリー展開に仕掛けられたトリックは、わざと隙だらけにしてある。流れを無視して最初に本書を読んだ人にとっては、まったく面白くない(そもそもトリックが成立しない)。物語として楽…
札幌シンフォニエッタ*1 演奏会@Kitara*2 知人が出演するので出かけてきました。ちらちらと見え隠れするコンサートマスターの髪型に見覚えがあるので目を凝らしてみたら、相内俊一教授(小樽商科大学)でびっくり(^^; いや、音楽をなさっているのは以前から…
先日、東京へ出張した際、帰りの機内で読もうと浜松町の書店で購入したのが、西村淳『面白南極料理人』。もともとはウェブ上で連載されていたものを本にまとめたものだとか。 http://www.webnews.gr.jp/nishimuraj/nsmj_2000index.html http://www.webnews.g…
宇佐美渉+ゆずはらとしゆき『ペンデルトーンズ』を読む。かなこ(発育不全ひねくれ眼鏡っ娘)のもとに、ハヤタ(犬耳メイド青年)がやってくる。ハヤタは犯罪組織の首領によって育てられたため、大量殺戮を繰り広げたにも関わらず罪の意識というものが欠落…
師事している道幸哲也教授は、大の映画好き。先生の発案で、映画鑑賞会と相成りました。何を観るのかも聞きそびれていていたので、席についても何が上映されるのか知らなかったのですが…… なんか、いきなりスペイン語が出てきてびっくり。もちろん日本語字幕…
学振*1 から、ぺらぺらな葉書*2 を頂きました。うぐぅ。今回の研究計画書、かなり自信あったんだけどなぁ。研究室選定理由書で門前払いされたら、どうしようもない。スペイン労働法を扱っている研究室なんて、存在しないのにぃ。そもそも、頭脳と書物と筆記…
スペインで、毎年秋にアニメ&漫画愛好者の集いが開催されています。その名を『バルセロナまんがフェスティバル』。昨年は、取材に乗り込んできました。その時のレポートはこちらです。 http://barcelona.sociallaw.info/manga/salon2003.html さて、今年の…