面白南極料理人

 先日、東京へ出張した際、帰りの機内で読もうと浜松町の書店で購入したのが、西村淳『面白南極料理人』。もともとはウェブ上で連載されていたものを本にまとめたものだとか。
http://www.webnews.gr.jp/nishimuraj/nsmj_2000index.html
http://www.webnews.gr.jp/nishimuraj/nsmj_index.html
 著者は海上保安庁の巡視船乗りで、第38次南極越冬隊の一員として遠征。研究要員ではなく、サポート要員(調理担当)というのがミソ。さらに、赴任したのは設備の整った昭和基地ではなく、氷点下70℃まで下がるという「ドームふじ観測拠点」。閉ざされた空間で、男9人が一冬を過ごす。むさ苦しさこの上もない所帯の一年を、食卓を通じて綴ったエッセイ。

 久しぶりの大当たり。人に薦めたくなる1冊。