紅山雪夫 『ヨーロッパものしり紀行』
寝付けない……。
定時に起きる必要のない気楽な文筆業なので,起き出して本を読む。途中で眠くなっても大丈夫なように,細切れになっている紅山雪夫(べにやま・ゆきお)の『ヨーロッパものしり紀行』を読み始めた――のだが,結局は読了してしまった。
シリーズのうち《くらしとグルメ編》はアルプスの氷河地形から話が始まり,牧畜業からチーズ,そしてワインへと進んでいく。軽い蘊蓄集です。旅行中に添乗員がコメントしてくれる内容としてはいいのだけれど,まとめて読むには足りない。
旅行記として読むならば,先日読んだ同じ著者の『ドイツものしり紀行』の方が具体的で面白かった。単行本の時の題名が『ドイツの城と街道』(ISBN:4895592766)なので「ドイツ」と言ってもロマンチック街道などに偏っているのだけれど,旅の予習には手頃。