Palma de Mallorca (1)

 マジョルカマヨルカ)行きの往復航空券が 65ユーロ(=8,700円)で買えたので、2泊3日で出かけてきました。マジョルカ島は西地中海に浮かぶ島で、スペイン本土からイタリアの方角に向かって40分ほど飛んだところにあります。タクシーでバレンシア空港に乗り付け、08時50分発のUXエアーエウロパ便に乗り込みました。
 水平飛行に移ったと思ったら、あっという間に州都PMIパルマ・デ・マジョルカに着陸。新しい立派な空港で人口の割りに大きく、観光客でにぎわっていることがうかがえました。
 空港前のバス停から1番線に乗り、30分ほどで中心部へ(1.8ユーロ)。降りるバス停を1つ間違えてしまい、てくてく戻るはめになってしまったのですが、11時には予定の宿泊施設にチェックイン。オスタル・アプンタドーレス(Apuntadores)にしたのですが、共同シャワーのツインをシングルユースにして1泊27ユーロとお手頃でした。経営者も感じのいい人で、ここならお薦めできます。
 荷物を置いて、早速市内観光に出発。まず旧市街の中心にある観光案内所に行き、無料の地図と交通機関の時刻表を入手。階段の下にあるので、ちょっと見つけにくいかも。すぐに戻って手近なバルに入り、生ハムを挟んだボカディージョ(スペイン風サンドイッチ)を食べながら計画を立てる(炭酸水とあわせて4.4ユーロ)。
 12時00分、まずはカテドラル(Catedral)へ。1587年に完成したものですが、前世紀に行われた改修の際にガウディが製作した天蓋飾りがあることで知られる大聖堂です(入場料3.5ユーロ)。この建物、海岸から見たときの姿が美しくて、滞在中、近くを通りがかるたびに見とれていました。真っ青な空に良く映えるのですよ。
 12時30分、隣にあるアルムダイナ宮殿(Palau de l'Almudaina)へ。もともとはアラブ建築だったそうですが、現在ではスペイン国王の別邸として利用されています(入場料3.4ユーロ)。
 旧市街をぶらぶらと散策して、14時に昼食。ボルン通り沿いにあるレストランのテラス席に陣取り、日替わり定食(Menu del Dia)を注文。1皿目は健康のために野菜サラダ、2皿目は牛カツレツ(escalope)。味付けにとんかつソースではなく、胡椒とレモンを使うというだけで、日本のものと大して変わりはないですよ。食後にチョコレート・アイスクリーム、仕上げにエスプレッソ珈琲を頼み、しめて12.3ユーロ。日射しは南国の楽園そのもので、ものすごくゆったりできます。
 ビールを飲んで気分が良くなっていたのと、バスの停留所がわからなかったのとで、歩いてミロ美術館(Fundacio Pilar i Joan Miro)へ。1時間かかりました(^^;) 中心部から4kmほど離れているので、ここへはバスかタクシーに乗って行ってください(入場料4.8ユーロ)。さて、ここなんですが…… 近代美術に強い興味を持っている人でないと、行かない方がいいかもしれません。展示されていたものの中にスケッチがあったのですが、幼稚園児の描いた落書きじゃないの?と思いました。
 帰りは坂を降りたところからバスに乗り(運賃1.1ユーロ)、ランブラス通り(Rambla dels Ducs)で下車。あてどなく旧市街をさまよい歩いてみました。マジョール広場(Pl. Major)に行こうとしたのですが、なかなか見つからない。なんと、ランブラス通りの突き当たりにある階段を昇った上にあるのでした(汗) この通りを貫く南北の通りが商店街になっています。お洒落なお店がたくさん並んでいて、ウィンドウを眺めて歩くだけでも楽しいところです。
 マジョール広場の地下には、コンスーム(Consum)というスーパーマーケットがあります(日祝定休、21時まで)。ここで食料品を調達。エンサイマダ(ensaimada)というマジョルカ名物の菓子パンを買ってきて、翌日の朝食にしました。うずまき型のママレード入りパンとでも言いましょうか。
 21時、宿泊場所の並びにあるバルに入る。マッシュルームのニンニク炒めが湯気を立てて並べられていたので注文し、ビールとパンとで軽い夕食(4.6ユーロ)。美しくライトアップされたカテドラルと、透き通った月の光を見ながら夜道を散歩して帰還。