matanza

 今日のスペイン。3日間の服喪が発表され、ここ数日に予定されていた催しもの(コンサートなど)は、続々と取り止めになる。美術館や博物館も臨時休館。主立った施設には半旗がかかげられ、喪章がつけられる*1。テレビ画面も、画面の隅に黒いリボンが表示され続けている。
 12時00分、追悼行事。郵便局は営業を15分間休み、路面電車も停留場に留まり、工事現場の作業員は仕事の手を休め、黙祷を捧げる。
 午後、小中学校は休講。大学は、全日に渡り休講。
 19時00分、政府の提唱により、全国各地でテロに抗議する集会が催される。参加者への便宜を図るため、17時から21時まで、公共交通はすべて無料。
 今回マドリードを襲った鉄道爆破テロに対しては、虐殺(matanza)という表現が用いられている。“11-M”*2という名称で記憶されることになりそう。
 アトーチャ駅(Atocha)は新幹線(AVE)や長距離線の発着する駅。日本で例えるなら、東京駅か新宿駅のようなところ。駅前には私が常宿しているホテルがあり、見慣れた風景の中を緊急車両が行き交っていた。被害にあった赤い車両は近郊線に用いられているもので、内部の様子を思い浮かべることができる。自然と涙がこぼれる。



▼ スペインの主要全国紙
http://www.elmundo.es/エル・ムンド
http://www.elpais.es/エル・パイス
http://www.abc.es/(アーベーセー)

*1:旗を旗竿の真ん中で止め、旗の中央か先端に黒いリボンを取り付けると、哀悼を表す意味になる。これは日本でも同じ。

*2:3月11日を意味するスペイン語“11 de Marzo”の略。