ベネルクス旅行記(2/7)

 荷物をホテルに預かってもらい、ハーグ(Den Haag)観光へ。今回の旅はフランドル絵画の鑑賞が目的なので、美術館だけを巡る方針。
 まずはマウリッツハイス美術館(Mauritshuis)。レンブラント(1606-69)『テュルプ博士の解剖学講義』、フェルメール青いターバンの少女』などは印象に残るけれど、どうも好みではない。風景画に気に入ったのがあったのだけれど(A.V.D.Neer作)絵葉書になっていないようで残念。
http://www.mauritshuis.nl/
 それから、パノラマ・メスタグ(Panorama Mesdag)へ。マウリッツハイスは期待が高すぎて「それほど」という印象になって3しまいましたが、こちらは期待しないで行ったのが良かった。H.W.メスタグが、1881年に、漁村スヘーフェニンゲン(Scheveningen:英スケベニンゲン)を描いた風景画。ものすごく大きい。高さ15m×周囲113mの円筒形。これはアイデアの勝利。緻密さには欠けますが、それを補って余りある迫力です。
http://www.panorama-mesdag.nl/



 ホテルに戻って荷物を回収し、アントワープ(Antwerpen)へ移動。駅前のツーリスト・ホテル(Tourst Hotel)にチェックイン。54ユーロ。
http://www.demahotels.be/
 まずはルーベンスの家(Rubenshuis)へ。17世紀の画家ルーベンスのアトリエが美術館となっているところ。ルーベンスの絵は工房による集団制作だそうで、まとめて観てみると作品の仕上がりにバラツキが大きい。時々、手を抜いたようなものが……
 ノートルダム大寺院(O.L.Vrouwekathedraal)。「フランダースの犬」でネロが最期を迎える場所。ルーベンスの祭壇画「キリストの降架」は、まさしく大作でした。
http://www.dekathedraal.be/
 17時になると美術館が閉まってしまいます。行くところが無くなったので、路面電車の4番線に乗り、終点のホーボーケン(Hoboken)へ。「フランダースの犬」の舞台となったところ……というのは最近判明したそうです。この物語、地元の人にはまったく知られていないのだとか。日本人がネロとパトラッシュの面影を求めて数多くやってくるので、観光局の人が探し当て、ここに銅像を建てたのだとか。足を運んでみるとわかりますが、アパートの前にちょこんと置かれていて、どうでもいい扱いをされています(^^;) ノートルダム大寺院の前にも記念碑が置かれていますが、こちらの出資者は“TOYOTA”だし。
 夕食。ベルギーは、オランダとうってかわって、おいしそうなレストランがありすぎて目移りしてしまう。駅前通りにある店に入り、日替わりメニュー「鶏肉のマスタード風味」をいただく。17ユーロ。
http://www.belgium-travel.jp/(ベルギー観光局)