ベネルクス旅行記(4/7)

 今日は、まるまる一日ブルージュ(Brugge)めぐり。街並みの美しさもさることながら、美術館の所蔵品も素晴らしいということで、早起きして出かけました。
 グルーニング美術館(Groeningemuseum)では、本日最初の来場者。市内5箇所の美術館を選んで入館できるという、お得な共通券を15ユーロで購入。ルディオン社(Ludion)から刊行されている日本語ガイドブック(ISBN:9055443530、12.5ユーロ)を片手に、じっくり見て回りました。どれも一級品。

 グルートゥーズ博物館(Gruuthusemuseum)。豪勢な貴族の館。
 聖母教会(O.L.Vrouwekerk)。内陣に飾られた絵画も見物でした。
 メムリンク美術館(Memlingmuseum)。大作は少ないけれど、これまた見応えあり。エミール・クラウス『アステネのリス川』(1885年?)が気にいったので、絵葉書を購入。
 ここで昼食休憩。レストラン「グルートフーゼ・ホフ」にて、日替わりメニューを。たまねぎのスープ、鶏肉を焼き上げたもの、炭酸水、プチ・シュー、珈琲で17.55ユーロ。ベルギーは、どこで食べても安くておいしいなぁ〜

 午後は、ベギン会修道院(Begijnhof)&愛の湖公園(Minnewater Park)の散策から開始。救世主大聖堂(St. Salvatorskathedraal)では、パイプオルガンの練習をしている人がいて、たっぷり無料コンサートを楽しんできました。
 鐘楼(Belfort)に昇って町を見渡し、民族博物館(Museum voor Volkskunde)で一世紀ほど前の暮らしぶりを眺め、運河沿いの風車を見る。
 20時からは、鐘楼に取り付けられたカリヨン(組み鐘)によるコンサート。といってもホールに集まって神妙にしている必要はなく、街の中で耳を済ませていれば聞こえるというもの。ビールと軽食を買い、マルクト広場のベンチに腰掛けて楽しんできました。街の印象は、視覚ではなく、嗅覚・聴覚・味覚に左右されるのではないかというのが持論なのですが、ブルージュは音の町。カリヨンの澄んだ響きが思い起こされます。