オタクvsサブカル
熱い日差しを避けて家の中にこもり,ユリイカ臨時増刊『オタクvsサブカル!』(ISBN:4791701372)を楽しんで午後を過ごす。
最終戦争(ハルマゲドン)が起こるのかと思いきや,いきなり共存共栄を唱えたり*1,ただひたすら自分史の編み上げに徹することで他人と相対化することの無意味さを諭したり*2,芸として内ゲバをやってみせたり*3,「それはさておき」と少女論をぶちかましたり*4――。芸達者な執筆陣が豊富なおかげで,読み応えのある「娯楽雑誌」に仕上がってます。
つまるところ,この本を読んで理知的に論評しようとした瞬間,おたくは「サブカルオタ」*5になってしまい,問題自体が収斂して消滅してしまうんですよ。所詮,おたくもサブカルも「サブカルチャー」内部の微妙な差でしかない。盛り上げるなら,森川某でも連れてこないと(笑)
はてな年間100冊読書クラブ 〔#042〕