パリ (4/5)

 09時41分、ピカソ美術館(Musee Picasso)へ。予想されたことではあったのですが、やはり肌に合わなかった。すぐに退出。開館直後で20人程しか入場者が居ないのに、その8割近くが日本人というのが何とも。
http://www.musee-picasso.fr/
 10時04分、カルナヴァレ歴史博物館(Musee Carnavalet)。途中にあったので立ち寄ってみただけだったのだが、これがすごく良かった。16世紀に建てられたルネッサンス様式の館。本館には近世の絵画が並べられており、下手な「美術館」よりも充実している。古い時代のパリの町並みを描いた風景画が数多く展示されており、とても楽しめた。別館は、革命期の模様を描いた作品の一大コレクション。2時間ほどかけて、じっくり楽しむ。今回のフランス滞在で、最も思い出に残る場所となった。
http://www.paris.fr/musees/musee_carnavalet/
http://www.v2asp.paris.fr/musees/musee_carnavalet/default.htm
 13時30分、サンドウィッチを買って、公園で昼食。
 13時37分、マルモッタン美術館(Mus醇Pe Marmottan Monet)。クロード・モネの『印象』を所蔵しているところ。これまた日本人だらけ。印象派の作品は悪くないと思うのだけれど、こう一堂に会すと、とぼけた感じになって興味を引かなかった。
http://www.marmottan.com/
1437 ジャックマール・アンドレ美術館(Mus醇Pe Jacquemart-Andr醇P)[写真]。銀行家エドアール・アンドレと、その妻であった肖像画家ネリー・ジャックマールの館に、夫婦が集めたコレクションを展示している。これまた本当に素晴らしい。イタリア統一戦争に伴う混乱で流出したルネサンス期の絵画や彫刻を貪欲に収集したおかげで、実に見応えがある。ここは日本語音声ガイド(無料貸与)の内容もしっかりしていて、より楽しめた。
http://www.musee-jacquemart-andre.com/jandre/index.htm
 17時11分、エロティシズム美術館(Musee de Erotica)に寄る。これは、いわゆる秘宝館ですね……。つまらなかった。ブランシュ駅からピガール駅にかけては風俗街と化しており、みだりに近寄るべきではない。
 17時43分、モンマルトルも丘にそびえるサクレ・クール聖堂(la basilique du Sacre-Coeur)。優美。堂内にはステンドグラスを通して夕陽が差し込んでいる時間帯で、淡い薔薇色の光が美しかった。眺めていたら18時からのミサが始まったので、しばし賛美歌に耳を傾ける。