ロスキレ

 首都圏内の交通機関に24時間乗り放題のチケット(DKK105*1)を買い,コペンハーゲンの西にある古都ロスキレ(Roskilde)へ向かう。
 駅を出ると,正面に白いツインタワーがある。雰囲気にそぐわないものがあるな,と思いながら近づいてみると,ユネスコ世界遺産にもなっている大聖堂(Roskilde Domikirke)の正面にそびえる2本の尖塔を足場で覆っての修復工事中でした。1170年代に建立された建物で,内部には歴代国王の石棺が安置されているという話だったのに,内部を見ることはできず。

 公園を抜けて町の北端に出ると,そこはロスキレ・フィヨルドの終端。フィヨルドの実物は初めて見たよ。その昔,この細い入り江には舟の航行可能な航路が3本あったところ,ヴァイキング達は防衛のために舟を自沈させて道筋を1本だけにしたのだとか。ヴァイキング船博物館(Vikingskibsmuseum)では,海底から引き上げられた舟の残骸を陳列している(DKK80)。展示の内容は「もう少しがんばりましょう」。あるのは木片と,外国人には不親切なパネルだけだし。

 博物館から,ヴァイキング船の復元工房を抜けて聖ヨルゲンスベリ教会(Skt. Jorgensbjerg Kirke)の方へと回る。教会の周囲にはカラフルに塗られた伝統的家屋が建ち並んでおり,楽しませてくれる。
 マグレの泉(Maglekilde)を通り過ぎたところで,再び大聖堂へ。西側からだと背の高い大聖堂を正面から捉えることができる。修復工事が行われていなければ,さぞ美しいことと思う。

*1:DKK1(デンマーク・クローネ)は,約20円。