国立西洋美術館 『パルマ展』

 午前中,研究会に参加。
 帰路,上野へ寄り道をして国立西洋美術館の企画展『パルマ――イタリア美術,もう一つの都』を鑑賞。
 昨年9月にイタリアへ旅をし,パルマ国立美術館の所蔵品を観ているのですが,今回来日しているのは「パルマゆかりの品々」を各所から集めたものということで十分に楽しめました。中でも,サンタ・マリーア・デッラ・ステッカータ聖堂所蔵の「聖チェチリア」が素晴らしかった。
http://www.parma2007.jp/
 常設展にも回り,『祈りの中世――ロマネスク美術写真展』だけ観る。人里離れたところにあり,足を運ぶ機会に恵まれることはないであろうロマネスクの聖堂5つを写真に収めて閲覧に供するという企画は慧眼であった。しかし,同じサイズにプリントした写真を横一列に並べていて見せ方の工夫がされていなかったことと,細部の拡大が多かったために〈聖堂〉の存在感は退いてしまっていたことが惜しまれるところであった。