ベルリン (その1)

http://picasaweb.google.com/genoishi/Berlin 〔写真〕
 早めにチェックインして身支度を調えたところで市内観光へ。時差ボケは無いものの,眠りが浅かったために集中力を欠く状態であったことから,今日は歩いて町の雰囲気をつかむことにする。Friedrichstr.駅で下車し,ウンター・デン・リンデン(リンドウの植えられた大通り)を東から西へ進み,まずはブランデンブルク門(Brandenburger Tor)へ。
 そして,かつて「壁」にあった場所をなぞりながら南へ向かい,ユダヤ人犠牲者記念館(Denkmal fur die ermordeten Juden Europas)を通り抜けて,テロのトポグラフィー(Gedenkstatte Topographie des Terros)。かつてゲシュタポの本部があった場所に「壁」が保存されており,パネル展示が行われている。

 さらに,「壁」の跡を追って壁博物館・チェックポイントチャーリーハウス(Museum Haus em Checkpoint Charlie)へ。かつて米国管理地域と旧東地域を結ぶ検問所であった場所が一大観光地と化していた。こちらの展示は,脱出者がいかにして壁を乗り越えようと腐心していたかを中心とした展示。なのですが,文字表示がほとんどで,どうも臨場感が伝わってこない。

 もうひとつ,戦争関係のところとしてユダヤ博物館(Judisches Museum Berlin)も訪問。ダニエル・リベスキントの設計による建物は斬新でありましたが,展示の方はというと肩すかし。ユダヤ人の離散はともかかく,「中世ユダヤ人の生活」というテーマでも見せているのは分銅やら食器やら。社会史を伝えるのは難しいなぁ,と改めて思う。