バンベルク

 09時45分ニュルンベルク発の列車に乗り,10時31分にバンベルク(Bamberg)着(片道EUR11.3)。ガイドブックでは扱いがぞんざいだったのですが,UNESCOの世界遺産になっているだけのことはありました。
 まずは大聖堂(Dom)へ。ちょうどミサが終わったらしく,広場から車を出そうと大勢がもがいている状態。逆らって聖堂内へ。彫刻を見ていると,場内放送で「今日は12時から無料のオルガン・コンサートがあります」という案内が流される(ドイツ語だが,こういう情報は聞き取れる)。あとで戻ってくることにして,隣接する司教区博物館(Diozesanmuseum)を見学(EUR3)。大きくはないものの収蔵品が粒ぞろいで良いところでした。
 もうすぐ12時というところで大聖堂に戻り着席。約30分で4曲が上演される。3曲目の Felix Mendelssohn Bartholdy Praeludiom und Fuga G-Dur op 37,2 は今度CDを探してみよう。
次は,隣接する旧宮殿(Alte Hofhaltung)に設けられた「歴史博物館」を見学(EUR3.5)。郷土史として昔の地図が置かれていたことに始まり,絵画や装飾品など様々な展示が多数ありました。
 そろそろ昼食をとろうと思い,坂の下へ。目星をつけた店に行ってみると改装工事中。別な店を嗅覚で探そうと思い歩いていると,最初に考えていた店の移転告知を発見。分かりにくい地図を解読して臨時のビアガーデンを発見したのが14時。料理を頼もうとすると「今日はもう無し。料理は全部出ちゃった」とのこと。あぁ,スペインの時間感覚で行動すると,こういうことになるのか……。ま,主目的はバンベルク名物だという薫製ビールラオホビア(Rauchbier)の方なので,食事は別に食べに行くことにしましょう。泡はもったりとしていて香りは香ばしいビールを味わっていると,「一品だけ出来るものがあったけれどどうする?」という有り難い申し出があったので頼む。届けられたのは「タマネギをくりぬいて挽肉を詰めて焼いてベーコンを乗せ,マッシュポテトを添えたもの」。美味しくいただきました。

 食後,レグニッツ川の川縁へ。ヴェネツィア地区(Klein Venedig)と名付けられた場所は,対岸の家々がカラフルに塗られており目に鮮やか(綺麗だけれども,この程度でヴェネツィアの名を語るなよ,とは思ったが)。
 さらに歩いて聖ミヒャエル教会(St.Michael)の壮麗な建物を観に行ったあと,新宮殿(Neue Residenz)を見学。入場すると,まず1階に展示されている絵画を見ながら待っているよう指示される(結構な枚数がありました)。人数がそろったところでガイドツアー開始。カップルが1組(ドイツ語),6人家族(英語),それと私(日本語)。解説はドイツ語だが,各階に諸言語のリーフレットが置かれていて,その都度そちらを見てくださいとのこと。3階の大広間と,2階の各部屋を見学。出た後は城外のバラ園を見る。
 17時になり,十分見て回ったという感じがしたので帰ることにする。駅へ戻る途中,商店を見ながら歩いたところ,リュックサックを発見。現在使っているものは留学中にバレンシアで購入したもので,5年間も世界中にお供させているのでボロボロ。でも,B5サイズのノートパソコンを入れたら一杯になるくらいの小さなリュック(←これなら美術館にも持ったまま入れる)というのがなかなか見つからず。女性用ハンドバッグの棚に置いてあったのが引っかかるところではありましたが,茶色のものを購入(EUR25)。
 バンベルク18時09分発ニュルンベルク19時12分着の列車で戻る。