フランクフルト

 昨晩のこと,23時過ぎだというのに廊下から話し声がする。あまりにひどかったので文句を言いに行ったら,中国人4人が歓談してました。そして今朝,朝食を採りに降りていくと,居合わせた15人がすべて中国人(!!) コーヒーを(熱いお茶のように)ズズズとすするわ,口に入れたパンをクチャクチャと音を立てて咀嚼するわで非常に不愉快。もうちょっと周囲を気にして欲しい。
 09時28分発のIC特急でニュルンベルク(Nurnberg)を出発,の予定が15分遅れ。DBドイツ鉄道も時間を気にして欲しい。今回の旅程で唯一,移動時刻が決まっている長距離路線だったのでオンライン予約を試してみました。PDFで送られてきたチケットを印刷し,決済に使ったクレジットカードと一緒に車掌に見せるだけの簡単な手続。ところが購入は英語で手続できるものの,チケットはドイツ語。座席指定の指示もドイツ語で記載されているわけで,読めない人には使えないのでは? しかも途中で乗り込んできた人が同じ座席の指定券を持っていて,ダブルブッキングが発覚……。

 12時30分過ぎにマインツ(Mainz)着。駅前のホテルに荷物を預けてフランクフルトに引き返す。もともとの予定では,古代ローマ帝国の国境線「リーメス」の遺跡を見に行こうと思っていたのですが,ケルン在住の友人H氏が遊びに来てくれるというので急遽フランクフルト市内散策に変更。14時にハウプトヴァッヘ(Hauptwache)にて待ち合わせ。お互い昼食を採っていなかったので食べに行こうということに。何処に行こうか,とガイドブックを突きつけ合って相談していたのですが,H氏が後ろを指さして「ここでいいんじゃない?」と。その昔,町の警護所だったというハウプトヴァッヘは,現在カフェとして営業中なのでした。ヴァイセン・ビールとキノコ料理をいただく。
 食後,レーマー広場を通り抜けて歴史博物館(Historisches Museum)へ。ガイドブックでは地図に記載があるものの紹介が無かったのですが,なるほど不掲載となるにも理由があるのだと納得。収集のコンセプトが伝わってこない。宗教画も置かれていたのですが,鼻筋のとおったゲルマン系の顔立ちであったというのが珍しく思ったところ。

 どうにも物足りない感じがしたので,大物を見に行こうということになりUバーンに乗ってゼンケンベルク自然博物館(Naturmuseum Senckenberg)へ。恐竜の骨格がどど〜んと据えられているのを観る。ここは自然科学関係の標本が多数収められていて,かなりの量があります。ただ,学術的な観点から幅広く集めたという作り(鉱物標本にしても珍しいものはありませんでした)。
 2箇所を回ったところで日が陰ってきたのでリンゴ酒(Apfelwein)を飲みに行き,再会を期して別れる。