チャイナエアライン FRA-TPE

 マインツ(Mainz)のホテルをチェックアウトし空港に向かおう――とするが列車が来ない。DBドイツ鉄道よ,今日もか! 余裕をもって出発したのに30分も列車が遅れて来たために,かなりまずいことに。しかもフランクフルト空港のターミナル2は動線がメチャクチャで,間違った列に何度も並んでしまう(EU国民と域外国民とでは出国審査の列が違うのに,表示が小さくて遠目では見えなかった)。

 無事に出発手続を済ませ,定刻1120に出発。機内食は「白身魚のクリームソース,細切りパスタのトマト風味,野菜の炒め物」をメインにしたもの。記憶に残るなかではAFエールフランス機内食ランキング1位に着けていますが,それに続くかな。
 ワインの酔いで軽く眠ったものの,トルコ上空で目が覚める。中沢孝夫『変わる商店街』(2001年,岩波新書ISBN:4004307198)を読んだのですが,実に興味深い内容でした。商店街の地位低下について,時代における役割を終えたのであれば消えていくのも仕方ないと突き放しつつも,積極的に活性化へと取り組む事例を紹介する。大型店の出店規制政策がコンビニを生んだのだと位置づけるなど歴史的な考察にも踏み込んでおり,単なるルポルタージュに留まらない。商店振興組合の組織化が進まないことにつき,労働組合の組織率が低下していることに触れ「労働条件がよければ組織化はできない」こととパラレルに論じているところは(本業との関係で)示唆的であった。つまらない本だったら捨てるつもりであったが持ち帰ることにする。

 離陸から6時間ほど経過してインド上空に差し掛かったところで空腹を覚える。台北時間だと深夜だけれど,CESTヨーロッパ中央夏時間だと夕食の時間(19時)だからなぁ……。と思っていると,機内に灯りが点って食事(マカロニ料理)の提供が行われました。美味しい。
 眠るのはあきらめて映画を観ることにする。日本語音声の用意されていたロン・ハワード監督『天使と悪魔』を観たのですが,ストーリー面では冒頭から結末に至るまでツッコミを入れるべきところしかないというアホらしさ。