島田荘司 『暗闇坂の人喰いの木』

 昨晩,就寝前に島田荘司(しまだ・そうじ)の〈御手洗潔〉シリーズ『暗闇坂の人喰いの木』を読んでおりました。初出は1990年ですが,手にしたのは1993年のノベルス版(ISBN:4061816624)。横浜にあった刑場「くらやみ坂」を舞台に,時を置いて起こった殺人事件。ホラーとしての性格を強く持つ作品。
 屋根の上に跨がっていた死体から始まって奇怪な殺人事件が続く。前半こそ,どういう展開になるのかどきどきしながら読んでいたのですが,音符が出てきたあたりからトンデモっぽくなり始めます。で,結末。
 んなアホな... ていうか,この××を用いたトリック,同じシリーズである「疾走する死者」(1985年)でも使ってましたよ。
 もう当分,島田荘司はご遠慮したい。