Faschingsdienstag

 ミュンヘン滞在1日目。
 まずは美術館を観に行こうと出かけてみたら臨時休館。それなら博物館に,と思ったらこれまた臨時休館。いぶかしみつつ新市庁舎前の広場まで来てみると,仮装をした人でいっぱい。
 ん? そういえば,仮面をつけて練り歩く春の祭りというものがあったよね……
 ここに来てようやく,今日が謝肉祭(カーニバル)の日だと気がついたわけです。バレンシアでは謝肉祭に代えて火祭り(Fallas;ファジャス)をやるもので,春の移動祝祭日を忘れるのですよ。
 そうか〜 お祭りなのか〜
 だったら,お祝いしなくてはいけませんね!
 バイエルン名物の「白ソーセージ(Weißwurst)」は元来,新鮮さを保つために午前中に食べるものだと聞いてはいたものの,朝からビールはちょっと……と躊躇うところがあったのですが,これで飲みに行く必然性が生じました(笑) 白ソーセージで有名だという「ツム・フランツィスカーナー(Zum Franziskaner)」で,「レーベンブロイ」を飲んできました。プレッツェルを1つ付けてEUE14.10。

 観光施設は軒並み休館で,午前中には営業していた商店も午後になると店を閉めてしまいましたので,あとは街中をぐるぐると歩き回ってミュンヘンのカーニバルを見物。仮装をしている人は多いものの,レベルは大したことない。歩いていると突如,紙吹雪を浴びせられるものの,やることはひたすら酒を飲むのみというのがミュンヘンのカーニバルらしい。教会だけは開いているところが多かったので聖堂を見てまわりましたが,それとて数があるわけでなし。

 少々歩き疲れたので16時にいったんホテルに戻ったのですが,時差ボケもあって眠ってしまい,気がつけば20時でした。ふたたび新市庁舎まで出かけてみたところ,清掃車が大量に出動しているのが祭りの名残を留めているだけで,出店も人通りもすっかり消え失せておりました。駅の構内でドゥンケル・ビールと胡麻をまぶしたパン,それにリンゴを買い求めて夕食。