緑川ゆき原作『蛍火の杜へ』

 学会参加のため東京(正確には川崎市内某所)へ。
 で,出かけますよ〜ということをつぶやいたら id:USO9000さんから『蛍火の杜へ』の特別鑑賞券が余ってます――とのお申し出をいただきました。350円の速達料金を払って代替が容易な900円のチケットを送ってもらうのは如何なものかと思いましたが,ご厚意に甘えることに。

 学会の発表を聞き終わったところで,池袋シネ・リーブルへ。44分の短編なので,これを観てから懇親会に遅れて参加しようという魂胆です。
 上映開始5分,蛍ちゃん(6歳)のくりくりっとした動きを見るだけでも十分に足を運んだ甲斐がありました。
 人に触れられると消えてしまう存在であるギンと,少女・蛍が出逢い,惹かれてゆくという物語。幾つかの結末を予想しながら観るわけですが―― 私の両隣には,たまたま若い女性が座ったのですが,両人とも結末ですすり泣き。あれ?? これって泣くような話,かな?
 確かに,一抹の淋しさを残す物語でありました。が,蛍が前に進んでいこうという意志が強くこめられており,真っ当なジュヴナイルに仕上がっておりました。