釧路市立美術館『フレンチ・ナイーブ』

 切羽詰まった原稿を抱えていたのですが,えいやっとお出かけ。釧路市立美術館で開催中の『フレンチ・ナイーブ絵画展(La Peinture Naïve)』を観てきました。「ナイーブ」って何だっけ? と思いつつ会場に入ったのですが,展示作品をざっと見て「素朴派」のことだと思い至りました。
 改めてジャンルとして捉えてみると…… どうも(中世宗教画とネーデルラント派の精密画が好きな私の)好みには合わないようです。オルセー美術館の上の階を閲覧中に,少し緊張をほぐすコーナーとしてならば格別,素朴派単独だとどうも物足りない感じ。良くも悪くも,子ども向けの絵本みたいだなぁ,という印象。
 そんなわけで今回の一枚は,おそらく出品作の中で素朴派の特徴から遠いアグラエ《羊飼い》でした。