dia de Todos los Santos

 先日のこと、スーパーマーケットに 「土曜日の営業時間は14時迄」という張り紙が出ていました。暦をめくってみると、11月1日は全国の祝日になっている。まさか、スペインではハロウィンで大騒ぎするから翌日は休むの? まさかね――と思ったら、当たらずとも遠からず。

 今日は「万聖節」と呼ばれ、キリスト教のすべての聖人を祝う日なのです。カトリックの影響力が強いスペインでは、宗教にちなむ祝日として扱っているのでした。休みの前後に、お墓参りに行くようです。なんでも、死者が現世に戻ってくると言い伝えられているのだとか。で、魔除けのために仮装をしていたのに、米国では万聖節前夜(=ハロウィン)が単なるお祭り騒ぎになっちゃったということらしい。

 日本ではさらに変節し、仮装とお菓子の配布だけが取り入れられたみたいですが…… 根付かないだろうなぁ。良かったことといえば、幼稚園児がハロウィンの仮装をしたという報道写真で、おんぷっちドッカ〜ン仕様のかわいい娘さんが見られたことですが。

 追記
 Jお姉さま(凍土研究家)から、ハロウィンのそもそもの起源はケルトの土着信仰であるとの指摘がありました。そこまで書かなくてもいいや〜と端折った事柄でありましたが、せっかくお便りをいただいたことでもありますから書き添えておきます。

chicas

 「あの、日本の方ですか?」
 「あ、はい、こんにちは」
 突然呼びかけられて、反射的にそう答えてしまった。

 場所は、市役所広場にあるインターネット店“ONO”。聞けば、外を通りがかったら日本人らしき人物が居たので声をかけてみたのだとか。ばりばりの関西弁ネイティヴ若い女性2人連れでした。お名前は、KanakoさんにTomokoさん。ともに栄養士なのだけれど、たまたま同時期に会社を辞め、 12月から新しい仕事に就くのを前に旅行に出てきたのだそうです。

 これも何かの縁ということで、バルで軽く引っかけ、それから夕食をご一緒しました。バルセロナから入り、ポルトガルリスボンまで抜けるという、なかなか豪快な計画を聞かせてもらいました。しかも今夜は、24時発の夜行列車でグラナダまで行くとか。本当に気の赴くままに旅しているという感じを受けました。私は連れがいる旅行ってあまり好きではないのですが、こんな旅なら楽しいことでしょう。

 そこで聞いた話なのですが、昨晩は宿泊施設を探すのに苦労したらしい。なんでも、オートバイ・レースがバレンシアで開催されているのだそう。言われてみれば、レーサーの格好をして歩いている人はいるし、いつもは見かけない日本人がいる。お二人と同じホテルに泊まっていたという人ともすれ違ったので聞いてみたら、レースを見るためにやってきた追っかけなんですよ〜と話していました。