chicas

 「あの、日本の方ですか?」
 「あ、はい、こんにちは」
 突然呼びかけられて、反射的にそう答えてしまった。

 場所は、市役所広場にあるインターネット店“ONO”。聞けば、外を通りがかったら日本人らしき人物が居たので声をかけてみたのだとか。ばりばりの関西弁ネイティヴ若い女性2人連れでした。お名前は、KanakoさんにTomokoさん。ともに栄養士なのだけれど、たまたま同時期に会社を辞め、 12月から新しい仕事に就くのを前に旅行に出てきたのだそうです。

 これも何かの縁ということで、バルで軽く引っかけ、それから夕食をご一緒しました。バルセロナから入り、ポルトガルリスボンまで抜けるという、なかなか豪快な計画を聞かせてもらいました。しかも今夜は、24時発の夜行列車でグラナダまで行くとか。本当に気の赴くままに旅しているという感じを受けました。私は連れがいる旅行ってあまり好きではないのですが、こんな旅なら楽しいことでしょう。

 そこで聞いた話なのですが、昨晩は宿泊施設を探すのに苦労したらしい。なんでも、オートバイ・レースがバレンシアで開催されているのだそう。言われてみれば、レーサーの格好をして歩いている人はいるし、いつもは見かけない日本人がいる。お二人と同じホテルに泊まっていたという人ともすれ違ったので聞いてみたら、レースを見るためにやってきた追っかけなんですよ〜と話していました。