protesta

 戦争が激しくなってきています。

 ネット経由で日本の報道も見ているのですが、日本にとっては「他人事」なんだなぁ、というのが良く分かります。某お米の国のことしか見ていない。

 現在、スペインは右派のPPが与党になっています。で、安保理非常任理事国。発言力のある立場にあるということもあって、早くから今回の戦争については議論が巻き起こっていました。世論調査では戦争反対が過半数に達していたのですが、アスナール首相が米英(=開戦)支持で―― 

 平和慣れしてしまった1人の日本人が見て、驚いた抗議行動。

* 市役所にて。戦争反対(No a la Guerra)の垂れ幕がかけられていた。
* 書店にて。店員がワッペンをつけて働いていた。
* 民家にて。あちこちに「爆弾投下反対」の旗がかかっています。
* 大学にて。戦争反対のため、授業が休講。
* テレビで。映画を放映中、戦争反対の字幕が右上に表示されていた。

 そして今日。22時すぎに外で物音がするのでバルコニーに出てみたら、向かいのアパートから聞こえてくる。何だろうと思っていたら、同居人のカロルが「私たちもやるわよ〜」 と、鍋を持って台所から出てきました。調理器具をうち鳴らす抗議行動なのだそうです。「Genも参加しなさい!」というので、しばらくフライパンを叩いてました。

 すると、広場を囲むアパート(約10棟)から、次々に同調者が現れました。上の階からは、サンバのリズムが聞こえてくるし。

 日本は、「戦争」について語ることを、あまりにも禁忌にし過ぎているのかもしれません。