ETA

 Euskadi Ta Askatasunaバスク語)の略称。「バスク祖国と自由」と訳される。
 バスク地方の分離独立を主張する急進的な民族組織。バスク地方とはピレネー山脈を挟んでスペインとフランスにまたがる地域であり、スペインにおいては北東部のバスク州ビトリア)とナバラ州(パンプローナ)一帯がこれにあたる。バスク語は、言語学的に周辺のインド=ヨーロッパ語族とは独立しており、系統不明とされている。
 1936年から1976年までスペインに軍事独裁をしいたフランコ将軍は、民族の独自性を否定したため、中央政府との対立が激化。1959年にETAが結成される。以後、爆弾テロを頻繁に起こすようになる。1973年12月、ETAとの対決姿勢を明らかにしたカレロ=ブランコ首相を、自動車もろとも吹き飛ばす爆弾テロを行う。結成以来、無数のテロが行われており、2003年までに800人以上が犠牲となっている。


Special Warfare
http://www.special-warfare.net/data_base/101_war_data/euro_01/spain_01.html
World Digest
http://www.w-digest.com/mm/mm0002/bk/000019.html(前編)
World Digest
http://www.w-digest.com/mm/mm0002/bk/000020.html(後編)
Le Monde diplomatique
http://www.diplo.jp/articles03/0305-4.html