Zaragoza

 海外在住日記バスク/ナバーラ/アラゴン縦断旅行記(その4)。本日の行動は、家に帰り着くこと。パンプローナ(ナバーラ州)を出発し、サラゴサアラゴン州)で乗り換えて、バレンシアまで、ひたすら移動を続けます。
 10時15分、ターミナルからコンダ社(Conda)のバスに乗車。
http://www.movelia.es/スペイン全土のバス時刻表検索)
 12時50分、サラゴサ(Zaragoza)着。
――あれ? ここ、どこ?? どうして目の前にレンフェ(Renfe、スペイン国鉄)の駅があるの???
 そういえば、2003年の10月にAVE(新幹線)の新線が、マドリッドサラゴサ‐レリダ間に開通したのでした。この真新しい駅は、それにあわせて出来たものみたい。うぐぅ。持っている『地球の歩き方』が役に立たないよぉ。とにかく駅の中に入ってみると観光案内所があったので、地図をもらい、交通機関について聞いてみる。で、サラゴサという町は、観光客にとって不親切なつくりということがわかりました。まず現在地、デリシアス駅は町の西の外れにある。中心部に行くには、駅前から出ている51番のバス“Paseo Constitucion”行きに乗ることになるらしい。ところが、長距離バスのターミナルというものは存在しておらず、各社別々。その数なんと15箇所。そのうち、先ほど乗ってきたパンプローナ線は偶然にも駅の前にあって、これから乗ろうとするバレンシア線はかなり離れている。
http://www.turismozaragoza.com/
 駅にいるなら鉄道に乗ればいいではないかと思われるかもしれませんが、問題があるのですよ。スペインの鉄道は、非電化区間だとやたら遅い。今回の場合だと、バスなら4時間30分で着くところを、5時間27分かけて進むのです。しかも、バスは5往復しているのに、鉄道は2本しか走っていないし。とにかく、鉄道の旅は不便なのです。
 ひとまず駅構内のカフェに入り、ハム&チーズサンド+フライドポテト+飲み物のセットで昼食(5.2ユーロ)。食べながら検討したのですが、移動が面倒だけど行き方がわからないわけではないので、バスで帰ることにする。教えてもらった停留所から市バスの24番線に乗り(0.7ユーロ)バス会社の窓口に行ってみると…… 「15時30分発の便は満席です」だって。うぐぅ〜 ひどいよぉ。その次は4時間後だし。
http://www.grupo-jimenez.com/
 それなら、速度はトロくても鉄道の方が到着時刻は早まるので、再び市バスに乗って駅に戻ってきました(泣) 余裕があれば市内観光でもしたかったのですが、それはまた今度。駅の構内にコインロッカーはあるのですが、中心部まで離れているので「ちょっと」出かけてみる距離ではないし。それに何より、これから乗ろうとする15時45分発の列車が鉄道での最終便(^^;) 片道16.45ユーロの切符を買って乗車。思った通り、こちらはガラ空き。みんな長距離バスを使うんだなぁ。
http://www.renfe.es/
 駅構内で買ったお菓子をヤケ食いしながら、5時間27分の長旅を過ごす。車窓の眺めは綺麗なんですけれどね。線路わきに連なって咲いている真っ赤な花、まるで《妹切草》みたいだなぁ――なんて思いながらお昼寝。
 21時12分、ようやくバレンシア帰還。

▼ 写真を加えた旅行記
http://barcelona.sociallaw.info/noreste/idx_ne.html