Garfield

 海外在住日記
 知人のところへ帰国の挨拶に出かけようとしたものの、ちょっとばかり早かったので、時間調整のために映画館へ。お気楽なものがいいだろうということで「ガーフィールド」を観てきました。
 つまんなかった。
 デブなネコが主人公。飼い主が、獣医さんの歓心をかおうとしてイヌを連れてきたのだけれど……という筋立て。
 実写にネコを特殊合成している技術は、すごいのでしょう。でも、それだけ。ストーリーに大問題があって、オーディー(イヌ)がさらわれてしまうあたりは不可解。
 動物を主人公にしたものは、人間にはない仕草の愛らしさが魅力。ところが本作は《合成》であることがわかるので、ガーフィールドの動作を動物のそれとして捉えることはできない。「トムとジェリー」のように、人間にはできないドタバタ喜劇を演じてくれるわけでもない。その弱点をガーフィールドの《しゃべり》で補おうとしているのはわかるのだけれど、楽しくないんですよね。後ろの席に女の子が8人ほど座っていたのだけれど、笑い声がしたのは1度きり(それも、換気ダクトに衝突するお約束の場面で)。
 スペインでは、人気がないと即座に打ち切りになるのですが、すでに上映本数が間引かれていました。近く日本でも公開されるとのことですが……