ぺんぎん書房
う,うわぁ……
突然のご報告になりますが、株式会社ぺんぎん書房の清算に伴い、COMIC SEED!は休刊させていただく事になりました。
http://comicseed.com/
今は,きづきあきらさんの行く先について祈るばかり。
漫画家として復帰して軌道に乗せるのはとても難しいことになっています。
http://blog.livedoor.jp/k_akira777/archives/2005-11.html#20051101
同人誌時代の作品集『モン・スール』『氷が溶けて血に変わるまで』『ぼくのためのきみときみのためのぼく』『針とオレンジ』は無骨な作りの物語ですが,鋭く切り裂くような〈痛み〉を感じさせてくれました。それだけでも希有な作家。この四部作,読んだ人には感想を聞いてみたくなる作品であっただけに,入手しづらくなってしまうのは残念*1。
先頃発売になった『ふたりだけのうた』(ISBN:4901978667)は,商業誌に発表された作品を集めた短編集。こちらでは実験的な試みのあとが見受けられます。作風に広がりを持たせようと苦心している様が伝わってきて,期待を強めていたところ,なのですが……。
連載が止まることになる『ヨイコノミライ!』は〈胸くそ悪さ〉をこれでもかとばかりに見せつける,イタイ作品。正視するのが辛いということは,それだけ人間性の本質を突いているということでしょう。相田裕の『GUNSLINGER GIRL』*2と並び,オタクというトライブ(tribe)を浮き彫りにするための批評的な視座を提供してくれていた作品だけに,このような事情で中断の已むなきに至るのは悔やまれます。
▼追記 (00時33分)
――ということを書いているうちに,きづきさんに声を掛けた出版社が現れたようです*3。ひとまず安心しました。
▼追記 (11月04日)
手に入れようというお方は、ここ最近のものから早めに確保しておかないと、新刊新品としては二度と手に入らないと思ったほうがよさそうです。
http://b-chief.org/archives/2005/1104-0200.php
*1:意訳:「買え。」
*2:関連して。http://d.hatena.ne.jp/./zozo_mix/20051029#1130596046 は非常に興味深い『ガンスリンガー・ガール』評でした。
*3:http://blog.livedoor.jp/k_akira777/archives/2005-11.html#20051101