白衣×メガネ男子×白きづき

 季刊から隔月刊行へと移行して最初の『ガンガンパワード』(ASIN:B000G5S13M)を買ってくる。いや,かなり前から買い続けているわけなのですが*1,あまり読むところが無いんですよね……
ガンガンパワード 2006年 08月号 [雑誌]
 で,今号も『ラブリー百科事典』が載っているのを確認してから*2,パラパラとめくっていたところ,きづきあきら+サトウナンキの新連載『メガネ×パルフェ!』が載っているのに気づく。
 雨宮みさお。15歳。富田学園の新入生。部活に入りたいがために入学。
――メガネ部に。
 うぐ,と思ったら甘かった。
 彼女らの聞き取り調査の結果,非公式ながら存在しているその部の,より正しき名がもたらされる。
――白衣メガネ部 
 ぐぁ,と思ったら未だ先があった。
 彼女は,ずっと注射男を探していた。車にはねられた猫を抱えてうずくまってきたところに,声をかけてきたメガネ男子を。そして再会。しかし,そこで彼女は症候群に罹患していることを宣告される。
――白衣高血圧。 
 おバカですぅ(><)

まだ何も決まっていない頃。
なんの漫画にしようかと、ネタ出ししている時 きづき が言いました。
「白衣メガネ部」
http://blog.livedoor.jp/t_rkd/archives/50931758.html

 これは面白い。これからに期待を抱かせてくれる幕開けでした。ストーリーからしてコミカルなのですが,絵柄も楽しい。時折“たれぱんだ風つぶれアンパン”になるヒロインの愛くるしいことったら!
 共同制作者として「サトウナンキ」の名前が表に出てきていますが,従前よりきづきあきらとパートナーを組んでいたので,制作体制のレヴェルで変更があったわけではない。しかし,この打って変わった“黒くない”作風は魅力的です。これまでの作品を形容していた「透明なナイフ」「痛いです。」などはどこへやら(今後の展開は余談を許しませんが)。
 白きづき,今後が楽しみです。“桃きづき”になったりして……。

*1:元々,岡野史佳先生は少女まんが誌『ステンシル』に描いていたのに,2003年秋に同誌が休刊。『パワード』に移籍した――という次第。

*2:長らく体調を崩しているということがあって,連載なのに紙幅8頁という状態が長く続いている。痛々しくて,中を見られない。