ガンビアのニンキナンカ
今日はスペイン語の自主勉強会。BBCが配信しているスペイン語版ニュースを毎週3本選び,最新の時事ネタを輪読している。海外の通信社が配信するニュースを定期的に読んでいると,日本で報道されていることは一面記事ですら些末なことに思えてくる*1。
http://news.bbc.co.uk/hi/spanish/news/
今週は私が当番だったので,日本では報じられていないようなものを選択。読んでみたら,すっごく変だった。
ガンビア共和国に伝説の幻獣ニンキナンカを追う
http://news.bbc.co.uk/hi/spanish/science/newsid_5182000/5182084.stm (西語版)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/africa/5180404.stm (英語版)
英国の Centre for Fortean Zoology に所属する未解明動物学(Crypto-zoology)研究チーム*2がアフリカ西部に赴いたところ,幻獣伝説を聞きつけて調査に乗り出したとのこと。その名はニンキナンカ(Ninki-Nanka)。
- 頭部はウマのようで,てっぺんに鶏冠(とさか)がある
- 胴体には左右対称な鱗(うろこ)が生えている
- ニンキナンカを見たものは数週間で死ぬ。そのため1人称で目撃談を語ることができる人物は居ないと思われたが,このほど調査隊はニンキナンカ目撃から3年を経過してもなお生き延びている目撃者の存在を突き止めた。イスラムの僧侶が処方した薬草を飲んだおかげだという。
- 存命する目撃者の話では,全長50m,幅1m*3。まるで中国の龍のようだったと言う*4。
BBCは一つ一つの記事について解説が長く,取材力の高さが分かる(これに慣れてしまうと,日本の報道がつまらなくなる)。そんなBBCでも,こんなトンデモ記事を混ぜたうえ,あまつさえ各国語に翻訳して届けてしまう。お茶目だ。