ミラノ(1/2)

 予定より30分ほど遅れて,19時にミラノ中央駅に到着。ここでの宿はVirgilio Hotel Milan。駅の裏手の方へ向かって歩いて5分ほど。辺りは低所得者層の住まう住宅街といった趣。場末の安宿を思い描いて行ったら,思った通りの古びたところで,かえって嬉しくなる(1泊EUR40)。フロントには気の良いシッニョーレ(おじちゃん),なかなか来ないエレベーター,重たいキーホルダー,照明は白熱球,お湯を浴びるには人間の方が動かなくてはいけない壁固定のシャワー,簡素な机と衣装棚――。こういうところに泊まると,最初にヨーロッパを歩いて回った若かりし頃を思い出すなぁ(注:感傷に浸れるような人でなければ勧められないホテルです)。

 荷物を開いたところで,惨事に気づく。id:hajic さんから土産にパルメザン・チーズの固まりをもらったのですが,真空パックが破れて油分が浸みだし始めている。仕方が無いので,夕食はチーズにする。がぶ。がぶ。がぶ。でも,いくらチーズ好きでも,パルメザンを大量には食べられません〜。大部分を破棄せざるを得なくなってしまい,もったいないことをしました。
 中央駅に戻り,構内のスーパーで缶ビールを買って飲む。水も買おうとしたところ,随分と高い。ホームの自動販売機ではEUR0.8で売られているものが,EUR1.2もする。特殊な銘柄というわけでもないし,ボトルに工夫が凝らしてあるわけでもない。わずか数十mの距離なのに値段が違っているうえにスーパーの方が割高,っていうあたりがイタリア的。