谷川流 『電撃!!イージス5』
玄関を開けたら……
――歩道が遠い。目測で積雪40センチメートル。自動車は,タイヤの直径に等しい量の雪にすっぽりと埋まっている。がしがしと掻き分けて道を作り,それから大学へと出かけたわけなのですが,報告者を乗せた飛行機が新千歳に降りられずに羽田へ引き返したとの連絡が。
そんなわけで予定より早めに帰宅。確定申告の書類を整えて,それから読書の時間。
そそのかされて買い求めた『××系』を読み始めたのですが,十頁ほどで緊急停止。これは,もっと大らかな気分の時でなければ読んではいけない危険な代物だと判断。急遽,一つ手前の谷川流(たにがわ・ながる)『電撃!!イージス5』(ISBN:4840228523,2004年11月)に変える。
変人科学者たる祖父の家に行ってみたら女の子がいて,聞けば他次元から侵略している何かを撃退するためにここにいるらしい。ジャンルで言えば,戦隊ものにパロディのひねりを加えたハーレム・コメディ。このノリは何だっけ?と脳内検索したら,吉岡平『鉄甲巨兵SOME-LINE』シリーズ(ISBN:4829123397,1989年11月〜)の『ギャラクシーエンジェル』風味という回答でした。
さくさくと読み終わりました。キャラものとして没入するほどでもないし,ギャグ要素などで笑わせてくれるわけでもない。お気楽極楽ではありましたが,ちょっと物足りないです。