姫路

 10時にホテルをチェックアウト。当初の予定では,去る3月に開業した阪神なんば線を経由する阪神三宮近鉄奈良の直通電車に乗ってみようかと考えていたのですが,寝不足でそれだけの元気がない。そこで目的地を変更し,阪神三宮から山陽姫路へと向かうことにする(代替路線がある限りにおいてJRには乗らない主義)。 

 姫路城と好古園(庭園)を観てきたわけなのですが…… あまり印象には残りませんでした。
 それよりも興味深かったのが商店街の賑わい。昭和の中期に栄えた地方都市のアーケード街といえば閑古鳥が鳴いているところというのが相場になっている昨今ですが,姫路駅から姫路城までを結ぶ御幸通(みゆきどおり)の商店街は盛況。
 そして,何より面白かったのが「姫路モノレール」の廃線跡。電車が急なカーブを描きつつ山陽姫路駅へと滑り込もうとしたところで車窓に映ったのが,古ぼけたコンクリートの支柱。その並び方からすると,かつてはモノレールが走っていたに違いないと思い,携帯から検索して見つけたのが「麗しの姫路モノレール」というサイト。

本文は帰りの車内で読みました。かくて姫路の想い出は,昭和40年代を偲ばせるモノレールの遺構によって上書きされたという次第。
 そのあとは神戸市内に戻り,東灘の下町で風情を楽しんだあと,神戸空港から新千歳へと戻りました。