マインツ

 ドイツを訪問するのは一昨年に続き2度目ですが,前回はベルリン近辺だけでした。南側のドイツに来るのは初めて。
 FRAフランクフルト空港に降り立ち,Sバーンに乗ってマインツ(Mainz)へ。買い物や夜遊びに興味が無いので,大都市フランクフルトを避けてマインツに宿を取りました。まだ09時台でチェックインはできませんが,先に荷物を置いていきましょう。駅から北西方向に10分ほど歩いたところにあるHotel Moguntiaが当地での宿。不便ではありますが,そのぶん安いし,住宅街の中にあって静か。ただ,ワイヤレスインターネット接続の料金が「1時間につきEUR8.0」というのは常軌を逸していましたね。
 機内でそこそこ眠れたのですが眠りが浅かったことは否めず持久力が弱っているので,今日は絵を見に行くのは無理。景色を見に出かけようかな――という目論見で駅へ戻ろうとしたのですが,機内での朝食は05時と早かったので少し食べたい。そこで商店街の方を目指して歩いてパン屋さんを見つけ,バゲットとコーヒーで2度目の朝食。結果,中心部に出てきてしまったので,そのままマインツの市内観光を始めることにしました。2本の塔にタマネギのような造形があつらえられている聖ペーター教会に向かって歩き,ライン川の河岸へ。

ライン川そのものはロッテルダムで見たことがあるのですが,河口だと「川」という感じがしませんからね……。それからグーテンベルク博物館(Gutenberg Museum)を見学。貴重なグーテンベルク聖書(1455年刷)などが見られるのですけれど,率直にいって活版印刷の歴史を伝える存在としてはアントワープで見たプランタン・モレトゥスの方が圧巻でした(あちらは建物が世界遺産)。

 博物館を出ると大聖堂(Dom)の裏に出るのですが,横手の広場には市が立っていたので商品を眺めて楽しみました(今,ガイドブックを見たら「マルクト広場」という名前でした。マーケット(マルクト)になっていて当然だよね……)。