バッハラッハ

 朝食を済ませたあと,1時間に1本の列車に遅れないよう駅まで小走りに向かう。マインツ(Mainz)を08時30分に出て,09時26分に目的地バッハラッハ(Bacharach)に到着。実は一昨日にも少しばかり立ち寄っておりました。ライン川の川下りでの寄港地だったのですが,船上から眺めた町の雰囲気が良かったので,帰りの列車を途中下車して降りてみました。案の定とても風光明媚な場所。ところが,この時はカメラのバッテリーが切れておりましたので,改めての訪問。下見で町の構造は掴んでありますから,早速目星をつけたところへ。線路に沿って昔の城壁があり,城門横の小さな階段を登ると通路に出ることができます。しばらく城壁の上を進んでから街道の方へ戻ると町の中心部に出ます。アルテス・ハウス(Altes Haus)という可愛らしい家があり,隣のホテルの前にはワインの町らしくブドウの飾り付けが。

携えてきた紅山雪夫の本では山の方へ15分ほど歩いたところにあるシュティーグ(Steeg)という集落への訪問が勧められていたので,ペンションが並ぶ道筋を往復30分ほどの散策。バッハラッハに戻ってきたところで,城門の左にある細道を抜けると,ブドウ畑の中にそびえる塔に出ます。朝方だと逆光になってしまうのですが,町の全景に加えてライン川の流れまで見渡せる展望台になっています。降りてきたら今度は教会の横の階段を登り,制作途中で放棄された聖堂予定地から逆の角度で町を眺める。合計2時間の滞在でしたが,小さな町ならではの雰囲気を楽しんできました。